1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06402047
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 鷹志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20024234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 毅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70206499)
菊地 成朋 九州大学, 工学部, 助教授 (60195203)
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Keywords | 環境行動研究 / Enviroument Study / 地域 / 地域計画 / 住環境 / 人間-環境系 / 都市 / 生活領域 |
Research Abstract |
人と場所の関わり方のモデル 地域環境を表現するに当たって、人と場所の関わり方を説明するモデルを提示しようという議論がなされており、認知科学で提唱されている「ド-ナツモデル」の他、「行動-期待モデル」、「環境のカスタマイズ・メンテナンス」などのモデルがたたき台となって議論が進んでいる。 都市空間の中の居場所調査 「都市と建築における居場所の獲得様態に関する考察」を行った。これは環境の質を「居場所」という概念で説明することを試みたもので、被験者に自分にとっての居場所をカードに記入してもらい、そのカードを分析することにより、居場所の獲得様態を明らかにし、居場所の構造化を試みた。 複数のフィールドでの調査 調査対象者に本人が普段使っている環境(地域)を案内してもらうい、その様子をカメラ、ビデオを用いて記録する「同行取材方式」の手法を用いて、東京及び九州福岡市でフィールド調査を実施。個々人により体験されている空間という観点から地域空間を表現することを試みた。こうした調査は一人一人に時間がかかるため、もっと簡便な方法を開発しようという議論がなされた。 ビジュアルな提案を行う基礎資料づくり 昨年度実施したフィールドワークの成果であり、台湾「建築師」に掲載された「東京1995」をデジタル情報としてハイパーテキスト化し、ビジュアルな提案を行う際の表現方法の基礎資料とした。また、この成果物をCD-ROMに納めることにより電子出版し、紙面以外の出版の可能性を検討した。
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