1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06404085
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三木 直正 大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郭 哲輝 大阪大学, 医学部, 助手 (50126570)
樋口 宗史 大阪大学, 医学部, 助教授 (30150337)
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Keywords | 突起伸展因子 / gicerin(ギセリン) / イムノグロブリン / 細胞接着因子 / シナプス形成 |
Research Abstract |
神経突起伸展因子(NOF)の受容体として、gicerinをクローニングしている。Gicerinは、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する新しい細胞接着分子であり、細胞外に5ヶのメンエキグロブリン様のループ構造を持つ。今回は、gicerinのアイソフォームを単離し、その構造と性質を調べた。両gicerinとも細胞外から膜貫通部分にかけては、おなじであった。しかし、細胞質ドメインの構造が異なっていた。L-gicerinは、121ヶDNAの挿入があり、63アミノ酸長く、しかもフレームシフトを起こしていた。砂嚢平滑筋のgicerinは、SDS-PAGE上で、82と90kDaのダブレットバンドを示すが、これをN-glycosidaseFで消化すると、それぞれ64と69kDaのバンドとなつた。このサイズは、1-およびs-gicerincDNAから予想されるサイズに一致した。このことより両gicerinは異なったmRNAからできることが示唆された。さらに両gicerinの組織発現分布を調べたところ、s-gicerinは網膜に、1-gicerinは視蓋と小脳に、小脳では、両方が発現していた。さらに両gicerinをL-細胞にトランスフェクトさせ、gicerin発現細胞同士の細胞凝集反応、およびNOFによる毛様体神経細胞からの突起伸展能を調べることにより両gicerinの細胞接着活性を比較した。s-gicerinの方が、同種、異種性細胞接着活性共、1-gicerinよりも強いことが明らかとなった。
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[Publications] Taira,E.,Nagino,T.,: "Expression and functional analysis of a novel isoform of gicerin, an immunoglobulin superfamily cell adhesion molecule." J.Biol.Chem.270. 28681-28687 (1995)
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[Publications] Takaha,N.,Taira,E.,: "Expression of gicerin in development,oncogenesis and regeneration of the chick kidney." Differentiation. 58. 313-320 (1995)
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[Publications] Kuo,C.H.,Uetsuki,T.,: "Determination of a necdin cis-acting element required for neuron specific expression by using zebra fish." Biochem. Biophys. Res. Commun.211. 438-446 (1995)
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[Publications] 平英一、三木直正: "新しい細胞接着因子ギセリン、" 血管と内皮. 5. 588-594 (1995)
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[Publications] 平英一、三木直正: "神経突起伸展因子とその受容体" Clinic.Neurosci.13. 810-813 (1995)
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[Publications] 平英一、三木直正: "神経突起伸展因子受容体とその作用機作" Brain Medical,. 7. 45-50 (1995)
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[Publications] 平英一、三木直正: "「アルツハイマー病の分子医学」 細胞接着因子と細胞死" 羊土社(立石潤編), (1995)
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[Publications] 平英一、三木直正: "「分子深海科学の最先端」 細胞の分化および成長因子" 厚生社 遠山正弥編, (1995)