1997 Fiscal Year Annual Research Report
社会・労働運動に関する異種資料のマルチメディア・データベースの構築に関する研究
Project/Area Number |
06405007
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
二村 一夫 法政大学, 大原社会問題研究所, 教授 (80061125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 仁 法政大学, 大原社会問題研究所, 教授 (20193170)
早川 征一郎 法政大学, 大原社会問題研究所, 教授 (50061164)
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Keywords | データベース / マルチメディア / インターネット / 社会運動 / 労働運動 / 画像資料 / 写真 / 動画 |
Research Abstract |
本研究は、法政大学大原社会問題研究所が創立以来80年間をかけて収集してきた労働運動・社会運動に関する多種多様な資料を基礎に、他の研究機関に所蔵されている資料についても調査し、これを包括的にデータベース化し、1回の検索によって、異なった性質の諸資料の内容、保存状況に関する情報を引き出すことを可能にしようとするものであった。 最終年度である本年度は、すでに実用化している文献データベースと、前年度までに作成した〈画像資料検索プログラム〉を基礎にマルチメディアデータベースの構築を試みた。その結果、異種類の資料を1回の検索で検索することには成功したが、問題は、その検索結果を利用しやすい形で表示するシステムの開発であった。 この点を解決するため、さまざまな方法を検討した結果、現段階では、インターネット・ブラウザ-とプラグインとハイパー・テキストを用いることが適切であることが判明した。この方法は、本計画をさらに発展させ、インターネット上でのデジタル・ア-カイヴスとする可能性を秘めている。ただ、これまでスタンドアロンのパソコンでのデータベースを前提として開発してきたシステムを、計画の途中でインターネット上でのデータベースとする方向に転換した結果、実用になるには、解決すべき課題をいくつか残しており、今後さらに研究を継続する必要がある。 なお、本データベースを構築する上で、もうひとつの問題は、安価で効率的な入力方法の開発である。この点については、昨年度から、主としてデジタルカメラを用いて直接入力する方法に切り替え、ある程度の成果をあげたが、価格の点でまだ難がある。このため、フェイスアップ・スキャナーの利用など、いくつかの入力方法を試みたが、いずれも一長一短があり、機器の進歩を待たざるをえない状況にある。
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