1995 Fiscal Year Annual Research Report
心理臨床の画像データ収集・整理・解析システムの開発
Project/Area Number |
06451023
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山中 康裕 京都大学, 教育学部, 教授 (30080162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名取 琢自 京都大学, 教育学部, 助手 (10252412)
河合 俊雄 京都大学, 教育学部, 助教授 (30234008)
岡田 康伸 京都大学, 教育学部, 助教授 (90068768)
齋藤 久美子 京都大学, 教育学部, 教授 (70046457)
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Keywords | 臨床資料 / 画像データベース / 心理学的診断 / 描画法 / 投影法 |
Research Abstract |
平成6年度にほぼ完成をみた画像入出力・蓄積のためのデータベースシステムの運用方法の検討がなされた。処理の簡便さを重視して、より汎用性の高い画像データベース・ソフトウェアが導入され、複数のパーソナルコンピュータで並行して入力処理が行えるよう、環境が整備された。 しかし、昨年度にも報告した通り、パーソナルコンピュータレベルでの画像のデジタル資料化は、情報量は充分確保できるものの、処理速度の点で問題が残されている。この制約下で少しでも実用に耐えるシステムにすべく、画像データの情報量の最適化が図られた。画像の臨床的価値を維持する最低の密度でデジタル化すべく、A4判の描画では記憶容量1MBあたりおよそ4枚相当で資料化されている。 相談室における臨床データの収集面では、大学院生による指導グループが一般の大学院生・臨床スタッフに入力方法をガイドする体制が組織され、効果をあげつつある。入力書式も決定され、臨床的記述とあわせて画像が蓄積されている。 今年度末には、最終年度でのまとめにむけ、統計ソフトウェアが導入された。これらを利用して、画像と臨床的記述との関連を探索的に検討する作業に入っている。まず、面接開始当初の画像データに対象を限定して分析が開始されたが、今後は面接経過上での文脈も情報化した、臨床事例の流れを反映したデータを対象に、分析を深める作業が残されている。
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