1996 Fiscal Year Annual Research Report
心理臨床の画像データ収集・整理・解析システムの開発
Project/Area Number |
06451023
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山中 康裕 京都大学, 教育学部, 教授 (30080162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高月 玲子 京都大学, 教育学部, 助手 (60283579)
河合 俊雄 京都大学, 教育学部, 助教授 (30234008)
岡田 康伸 京都大学, 教育学部, 教授 (90068768)
齋藤 久美子 京都大学, 教育学部, 教授 (70046457)
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Keywords | 心理臨床家訓練 / 画像データベース / 心理学的診断 / 描画法 / 臨床資料 |
Research Abstract |
1.心理臨床家の訓練にふさわしいシステム、すなわち見る側の臨床体験上の仮説や疑問を検討し、発展させ得るような自由度の高い探索的な検索システムにすることを目指し、画像データベースの整備とシステム構築を進めた。まず試みに、画像データの指標化を行うため、描画の特徴をインデックスとして文字データ化した。これによって、データベースを探索的に使いこなせる可能性が高まった。 2.1.のシステム構築と並行して、画像データの集積も引き続き行った。データ入力を一括して行う管理スタッフを設置し、週1回のインテ-ク会議に報告された描画ならびにその他の臨床資料等の入力がスムーズになるようになった。また、データ集積活動やデータベース化活動が、スタッフ内にかなり浸透し、だ-たべ-すを使う側の環境整備も進んだ。 3.画像と臨床的記述との関連づけの検討を進めた。クライエントに関する情報と、描画理解に役立つ描画場面での情報(PDI:Post-Drawing-Inquiry 描画後の質問)について項目化し、データベースに入力しておくべき項目の選定を綿密に行い、33項目の臨床的記述シートを作成した。 4.われわれの心理臨床機関の誰もがアクセスできるよう、操作上の工夫も進めた。その際、大学院生を含む臨床スタッフにモニターしてもらい、使用感、要望を集め、今後の改善の手がかりとした。
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