1995 Fiscal Year Annual Research Report
わが国の国際化に伴う文化的・階層的摩擦と受容体制の社会学的調査研究-静岡県を中心に-
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06451033
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
間庭 充幸 静岡大学, 人文学部, 教授 (50019246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ジュゴン ジャン=クロー 静岡大学, 情報学部, 外国人教師
吉川 徹 静岡大学, 人文学部, 講師 (90263194)
栗岡 幹英 静岡大学, 人文学部, 教授 (20145155)
嶋田 義仁 静岡大学, 人文学部, 教授 (20170954)
土川 隆史 静岡大学, 人文学部, 教授 (50022380)
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Keywords | 日系ブラジル人 / 日系ペル-人 / 外国人労働者 / 精神的適応 / 外国人犯罪 / 日本語教育 / 外国人医療 |
Research Abstract |
今年度は、各研究分担者がおのおのの関心に沿って調査と分析を進めたほか、共同の調査を秋に1回行った。研究代表者の間庭は、引き続き当該官庁の公式統計や同関係者の聞き取りを通して、静岡県下の外国人犯罪の状況を検討した。精神医療を担当する土川とジュゴンは、文献資料の基礎的な検討を行うとともに、本格的な聞き取り調査の準備を進めた。研究分担者の嶋田は、外国人問題について文化人類学的枠組みのなかで浜松地域の問題を取り上げる際の諸問題を検討した。医療を担当する栗岡は、社会状況の全般を理解するための浜松地域の民間援助組織の実態調査をほぼ終了し、最終年度に実施予定の医療関係者からの聞き取りを企画中である。静岡大学から東北大学に転出したために東北大学から参加している木村は、地理的および個人的事情から現地調査には参加できず、独自に文献の検討を行った。新たに参加した吉川は、次年度に在浜松のブラジル系外国人労働者の基礎的統計と意識調査を行うために、現在調査票の翻訳・作成を含む調査計画の立案にあたっている。また、以上の研究者の共同の指導のもとに、学生および専攻生3名が浜松で継続的に聞き取り調査を行い、データを蓄積している。なお、分担者の一人野澤は、現在長期海外研修中であるため、この研究に関わる実質的な活動を停止している。 今年度で予定された共同の調査はすべて終了したが、木村の転出と吉川の新たな参加という事情で遅れていた調査票調査は次年度早々に行うことにしている。また、当初計画していた中間報告書の作成は断念し、次年度末の総括報告書の作成に全力をあげることとし、構成その他を検討している。
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