1994 Fiscal Year Annual Research Report
戦前期:閧門港と華商海上ネットワークに関する実証的研究
Project/Area Number |
06451113
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu International University |
Principal Investigator |
市川 信愛 九州国際大学, 国際商学部, 教授 (90039800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朱 徳蘭 台湾中央研究員(九州大学留学中), 研究助理
翁 其銀 九州国際大学, 法学部(上海会社科学院), 客員研究員
山下 睦男 九州国際大学, 経済学部, 教授 (30182504)
和田 正広 九州国際大学, 法学部, 教授 (00167206)
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Keywords | 華商ネットワーク / 上海交易圏 |
Research Abstract |
「泰益号」文書の研究は、既に「国際学術研究、共同研究」による先駆的業績があり、その成果を引継ぎ、深化、発展させること・マクロ研究からミクロ研究への方針により行った。3年計画で推進するが、本年度は次のとおり、ほぼ計画通り推進した。 第1に「泰益号」文書中の書簡の関門所在代理店分の分析から始めた。それと関連して取引先を記録した帳簿類との照合を行い、取引先別に分類したコピーを海外からの研究分担者(台湾・上海)を通じて送付し、現地での追跡調査を依頼した(ネットワークの実証的研究への基礎作業)。 第2にこの調査と平行して「門司新報」の記事の分類と索引を作成し、それとの照合を行い時系列的なネットワークの変動を分析し、相互に照合を行った。 今年度研究の具体的スケジュールは次のとおり 平成6年度4〜8月 助成の決定が確定した段階で研究分担者と研究協力者の研究計画、打合せ会を持ち、各人の分担事項を確認し、アルバイトの人達、研究事務担当者(度)の依頼を行うと同時に予備的準備的調査を開始した。 平成6年度9〜10月 主要関係港湾地区の調査を分担して行うと同時に、文書との関連を実証する調査を行う。随時、長崎、神戸、関門、横浜で研究協議会をもった。 平成6年度12〜1月 各人の研究成果の中間検討と今後の課題を明確化し、補足調査を行ったが、とくに「泰益号」文書の所在地(長崎市立博物館)での検討会を、地元研究者・華偽を含めて行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 和田正広・外1: "九州国際大学社会文化研究所『紀要』" 旅日華商長崎泰益号の営口貿易. 35. 79-139 (1994)
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[Publications] 朱徳蘭: "九州国際大学社会文化研究所『紀要』" 明治期における長崎泰昌号と泰益号との貿易網の形成. 35. 19-69 (1994)
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[Publications] 翁其銀・外1: "九州国際大学社会文化研究所『紀要』" 長崎泰益号に関連した門司海運業. 36. 70-113 (1995)
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[Publications] 市川信愛・外2: "九州国際大学社会文化研究所『紀要』" 東北アジア地域における経済協力の新しい趨勢. 36. 1-18 (1995)
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[Publications] 市川信愛: "近代旅日〓修与東亜沿海地区交易圏(中文)" 中国廈門大学出版社, 417 (1994)
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[Publications] 市川信愛: "近代在日華商と東アジア海域交易網" 九州大学出版会, 420 (1995)