1994 Fiscal Year Annual Research Report
送電線下の地表面に直立する人体の周囲および内部のポインテイングベクトルの解析
Project/Area Number |
06452203
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
伊坂 勝生 徳島大学, 工学部, 教授 (50035630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 則行 北海道大学, 工学部, 助教授 (30156450)
清水 孝一 北海道大学, 工学部, 助教授 (30125322)
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Keywords | 電界 / 磁界 / ポインティングベクトル / 送電線 / 電力周波数 / 電磁環境 / 電磁界計測 / 高調波 |
Research Abstract |
平成6年度には電気エネルギーの流れを示すポインティングベクトルの計算・測定に関する研究を行った。ポインティングベクトルは電界と磁界のベクトル積で定義されるベクトル量であるが、交流の場合は瞬時値および時間平均値を考慮に入れる必要がある。本研究では、送電線下の電磁環境を解析対象にしているので、電力周波数の電界・磁界のみを取り上げているが、一般に配電線からの電磁界には高調波が含まれており、将来は高調波を含む電力周波数に関する解析を行う必要がある。 研究成果のまとめは以下の通りである。 1.500kVおよび187kV送電線(線路電流1000A)からの電界・磁界のフェイザを最低地上高の導体線路の相電圧を基準として求めた。想定した負荷の力率に応じて電圧と電流との位相差を設定できるようになっている。これらの電界・磁界のフェイザに基づいたポインティングベクトル解析を可能にした。 2.187kV送電線下の地表面における電界・磁界には第3、第5調波などの高調波は殆ど含まれていないことが分かった。 3.電界・磁界計測用センサを導電性の球形容器に収納し、電界・磁界およびポインティングベクトルの時間波形を光ファイバアナログ伝送システムを用いて観測した結果、計算通りの特性値が得られていることが確認された。 4.187kV送電線下において、電界による人体誘導電流に関する実験データを取った。また、高調波が含まれる磁界に暴露された人体内部の誘導電流密度については計算機解析を行った。
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Research Products
(1 results)