1994 Fiscal Year Annual Research Report
マツノマダラカミキリのアイソザイムによる地方個体群の系統分析
Project/Area Number |
06454087
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山根 明臣 筑波大学, 農林学系, 教授 (30182588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 俊弥 森林総合研究所, 森林生物部, 森林動物科長
戸丸 信弘 筑波大学, 農林学系, 助手 (50241774)
内田 煌二 筑波大学, 農林学系, 講師 (10015670)
大庭 喜八郎 筑波大学, 農林学系, 教授 (80176982)
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Keywords | マツノマダラカミキリ / 松くい虫 / アイソザイム / 遺伝的変異 / 系統分化 / 地域変異 / 分布域拡大 |
Research Abstract |
(1)生体試料の収集 供試する地方個体群の収集についてほぼ見通しがついて。すなわち、各地方ごとに国公立試験研究機関あるいは行政機関と連絡をとり、マツノマダラカミキリの主として幼虫を採集する準備を完了した。 (2)生体試料の取り扱い マツノマダラカミキリ生体試料の取り扱いについて、採集、飼育、保存、酵素の抽出等について最適な手順・方法を検討した。虫態ステージに関しては、卵および幼虫が採取効率がよく、またその後の取り扱いに便利であることが判明した。 (3)マツノマダラカミキリにおけるアイソザイム分析技術の確立 4つの成育ステージ(卵、幼虫、蛹、成虫)、3種類の抽出液および24酵素種の染色液によるアイソザイム分析の予備実験を行った。その結果、成育ステージが進むにつれ泳動像が不鮮明になる傾向があり、卵において最も鮮明な泳動像が得られた。また、用いた3種類の抽出液の違いによっても泳動像に多少の差がみられた。さらに、分析した24酵素種のうち6酵素種(EST、AAP、PGM、MDH、6PDおよびPGI)において比較的鮮明な泳動像が得られ、個体間に多型が確認された。
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