1995 Fiscal Year Annual Research Report
下垂体前葉細胞内ホルモン遺伝子転写調節因子の組織化学的検索
Project/Area Number |
06454143
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中根 一穂 長崎大学, 医学部, 教授 (60164240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安倍 邦子 長崎大学, 医学部, 助手 (00253641)
進 正志 長崎大学, 医学部, 助手 (80145226)
小路 武彦 長崎大学, 医学部, 助教授 (30170179)
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Keywords | South-Western Histochemistry / 成長ホルモン / 調節因子 / 調節エレメント / 下垂体細胞 |
Research Abstract |
成長ホルモン(GH)遺伝子転写を活性化する調節因子(Pit-1/GHF-1)(Nelson et al.Nature 322:557)とそれが結合する調節エレメント(GHE-1)(West et al.Mo1.Cell.Biol.7:1193,1987)、不活性化する調節因子(PREBP)(Pan et al.J.Biol.Chem.265:7022,1990)とそれが結合する調節エレメント(PRE)(Pan et al.J.Biol.Chem.265:7022,1990)の四者が既に解明されている成長ホルモン遺伝子系を利用して、ホルモン遺伝子転写調節因子の細胞ならびに組織内分布を以下のプローブを使用して同定した。Biotin-チミン2量体標識-GHE-1、Biotin-チミン2量体標識-mutated GHE-1、Dig-チミン2量体標識-PREとDig-チミン2量体標識-mutated PREを作成して使用した。これらの2本鎖のDNAプローブが効率良く細胞および組織と反応する事を確認する為に、ラット下垂体凍結組織切片とプローブを昨年度の研究で確立された条件(Koji et al.J.Histochem.Cytochem.42:1399-1406,1994)で反応した。この結果、GHE-1とPREは下垂体前葉細胞の核と反応したが、mutated GHE-1とmutated PREは反応しないことが期待どうりに確認された。以上の結果はGH3細胞培養でも再現された。その反面、これらのプローブはラット下垂体パラフィン細胞切片では細胞質と反応した。調節因子結合蛋白が核内に存在するか、細胞質に存在するかは遺伝子発現調節機構を理解するのに重要な点である。
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Research Products
(1 results)