1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454187
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
内田 俊和 日本大学, 医学部, 助教授 (80060078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉谷 雅彦 日本大学, 医学部, 講師 (40187654)
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Keywords | ウイルス肝炎 / F型肝炎 / B型肝炎 / 血清マーカー陰性 / X蛋白 / X遺伝子 / HB&抗原 |
Research Abstract |
B型ウイルスに感染して発症した急性や慢性の肝炎でありながら、B型ウイルスの血清マーカーが陰性であり、B型肝炎とは診断出来ない症例がある。これは臨床的には非A〜E型肝炎と診断されている。この血清マーカー陰性(サイレント)B型肝炎ウイルス遺伝子の全塩基配列を決定した結果、X領域に共通したふたつの特徴的な変異-8塩基の欠失とDR2の点変異を発見した。このふたつの変異の結果、B型ウイルスDNAの複製と発現が抑制され、既存の血清診断法では抗原や抗体がチェックできないと考えられる。 今年度はこのサイレントB型ウイルスの研究に関し次のことを行った。(1)サイレントB型ウイルスの全遺伝子をクローニングし、その全塩基配列を決定し、ダイマーを作製した。ダイマーはトランスフェクションに用いられる。(2)変異したX蛋白と野生株のX蛋白を大腸菌に発現し、蛋白質を精製した。この両発現蛋白及び5種類のX蛋白合成ペプチドをウサギに免疫し抗体を作製した。この抗体を陽性コントロールにして、サイレントB型肝炎の患者血清の変異X蛋白抗体ELISA測定系を開発した。これは現在進行中で、その検出感度と特異性の向上をおし進めているところである。(3)慢性サイレントB型肝炎患者5名の肝生検に変異X遺伝子のmRNAが発現しているかどうかをRT-PCR法によって検索した。その結果、特異的なmRNAが陽性になり、変異X蛋白が発現していることが裏づけられた。
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[Publications] Uchida T,Aye TT et al.: "Full-length nucleotide sequence of a hepatitis B viru(HBV) mutant isolated from a patient with acute hepatiti who did not exhibit serological markers for HBV intecti" Int Hepatol Commun. 2. 70-73 (1994)
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[Publications] Uchida T,et al.: "“Silent" hepatitis B virus mutants are responsible for non-A,non-B,non-C,non-D,non-E hepatitis" Microbiol Immunol. 38. 281-285 (1994)
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[Publications] Uchida T,et al.: "Pathology of livers infected with “silent" hepatitis B virus mutant" Liver. 14. 251-256 (1994)
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[Publications] Uchida T,et al.: "Complete nucleotide sequences and the characteristics of two hepatitis B virus mutants causing serologically negative acute or chronic hepatitis B" J Med Virol. (in press).