1995 Fiscal Year Annual Research Report
増殖型細胞移植による肝硬変症に対する新しい治療法の研究
Project/Area Number |
06454358
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田口 喜雄 東北大学, 留学センター, 教授 (70004885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 秀之 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90188839)
大河内 信弘 東北大学, 医学部, 講師 (40213673)
里見 進 東北大学, 医学部, 教授 (00154120)
西平 哲郎 東北大学, 医学部, 助教授 (50101142)
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Keywords | 肝硬変 / 遺伝子治療 / コラゲナーゼ / アンチセンスヌクレオチド |
Research Abstract |
今年度の研究成果 1.マウス、ラットに四塩化炭素を長期投与し、硬変肝モデルを作製した。また両硬変肝モデルを用いて30%、70%肝切除をおこない70%肝切除では生存し得ないことを明らかにした。 2.上記の硬変肝作製過程ならびに、四塩化炭素中止後3か月間経時的に血液をサンプリングし肝繊維化の律速酵素の一つであるハイドロオキシ・プロリル・デハドロゲナーゼの酵素活性を測定し、肝の繊維化の過程およびその消失過程におけるハイドロオキシ・プロリル・デハドロゲナーゼの酵素活性変化を観察した。その結果硬変肝の作成過程で硬変肝の程度とハイドロオキシ・プロリル・デハドロゲナーゼの活性が相関して増加することを明らかにした。 3.実験2と同様に硬変肝作製過程ならびに、四塩化炭素中止後3か月間経時的に肝臓をサンプリングし、肝繊維化のマーカーであるコラーゲン量、コラゲナーゼ活性、コラーゲン・インヒビター活性を測定中である。 4.マウス胎児肝細胞の分化誘導実験をおこない、この胎児肝細胞株が肝の上皮系細胞に分化することを明らかにした。 5.移入細胞作製のために新たにレーザー光による選択的細胞融合装置を開発した。
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