1994 Fiscal Year Annual Research Report
EGFRアンチセンス発現系を用いた悪性脳腫瘍遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
06454421
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
上田 聖 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40094411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 規之 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50239662)
河田 光博 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60112512)
中川 善雄 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00188913)
須川 典亮 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50244596)
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Keywords | antisense gene therapy / EGFR / malignant glioma / retrovirus |
Research Abstract |
我々は、malignant gliomaのEGFRmRNAに対して、今までのin vitroの研究を基礎にその抗腫瘍性が確認されている有効なantisense oligonucleotideをもたらす遺伝子を構築することに成功した.方法はまずウイルスベクタープラスミドとしてはMoloneymurine leukemia virus由来のBAG retrovirusを利用、組み込んだEGFR antisenseはtransmembrane domainからtyrosine kinase domainにかけての領域をあらわす177bpの大きさを持つoligonucleotideにした。BAGretrovirusについては、このretrovirusは2つのtranscriptionのための2つのpromoterを有しており、1つはlacZmRNAのための5′LTR,もう1つはneo耐性mRNAのためのSV40early promoterであった。今回EGFR antisenseをひとつはlacZの3′側に、もうひとつはlacZを切断した後に組み込みをおこなった。このように2つのタイプを作り上げた理由はどちらがより効率にEGFRantisenseを産生するかを知るために、またlasZの存在下でcolonyの管理がしやすいからであった。ついでパッケージングcellのpsi-2にecotropicにecotropicにtransfectionし、産生されたretrovirusをパッケージングcellのPA317cellにamphotropicにinfectionさせ、現在ヒトに感染可能なレトロウイルスを完成させることに成功した。この組み換えレトロウイルスはヒトの細胞に感染することはできるが、もはやヒト細胞内においては増殖できないもので、現在この組み換えレトロウイルスを利用してmalignant glioma celle linに対する抗腫瘍効果をシャーレ上培養細胞(in vitro)にて研究を進めている。
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Research Products
(1 results)