1995 Fiscal Year Annual Research Report
胸部大動脈瘤術後にみられる呼吸不全の病態についての検討
Project/Area Number |
06454438
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
真弓 享久 北海道大学, 医学部, 助教授 (90231604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 淳 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (50271680)
上出 利光 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (00160185)
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Keywords | 接着分子 / 再灌流障害 |
Research Abstract |
1.人工心肺下に行われた胸部大動脈瘤と開心手術症例において、経時的に血中、肺胞液中のL-1,IL-1α,TNF-α,β,IL-8および接着分子のE-selectin,L-selectin,p-selectinの変動を測定し、肺血管内皮と好中球、マクロファージとの接着動態を検討した。人工心肺を使用せずに分離肺換気下で施行した症例では術後人工呼吸期間が長く、これには接着分子が関与していることが示唆された。 2.人工心肺下に施行される胸部大動脈瘤および開心術患者において、経時的に血中、肺胞液中のIL-1,IL-1α,TNF-α,β,IL-8および接着分子のE-selectin,L-selectin,p-selectinの変動を測定した。人工心肺の稼働時間が上記測定項目に影響を与えている傾向がある。 3.1,2の結果より肺血流の途絶期間が再灌流障害、およびそれに基づくと考えられる術後呼吸不全を誘発する規定する因子であると示唆された。 4.上記結果をもとに臓器の血流途絶後の再灌流障害についての基礎的検討を動物研究にて行い、心臓の再灌流障害に及ぼす接着分子の関与につき検討した。
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