1994 Fiscal Year Annual Research Report
CAD/CAMによる高純度アルミナブリッジ製作法の開発研究
Project/Area Number |
06454560
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Research Institution | KANAGAWA DENTAL COLLEGE |
Principal Investigator |
藤田 忠寛 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (70130929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深瀬 敦 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (50165255)
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Keywords | CAD / CAM / CAD / CAM補綴 / 高純度アルミナ / ブリッジ / コーピング / B-スプライン / 回転バイス / オフセット |
Research Abstract |
従来のCAD/CAM補綴の加工対象を高純度アルミナにすることで、審美性も備えた新しいクラウン製作法を可能とすることと、複数支台のブリッジまで、本システムの応用範囲拡大をはかることを目的とした。 1.ブリッジ設計法の開発研究(7月〜9月,分担者:藤田忠寛) 各支台歯の極座標形状データから高純度アルミナ・コーピングの形態設計を行う場合、基本形状データの無いポンティック部については、回転楕円を発生することによる新たな設計法を考案した。ポンティックとの連結は、工具オフセットにより切削されない部分がそのまま連結部として残る。本研究成果は第1回ICP.AC(Nov.199)総会において発表した。 2.高純度アルミナ切削加工法の開発研究(7月〜9月,分担者:深瀬 敦) パーソナルモデリング・マシンPNC2550Hのドライバーソフトウエアを開発し、高純度アルミナ切削に最適な工具(エンドミル)の切削条件を設定した。工具オフセットはB-スプライン曲面の法線ベクトルによりおこなった。 3.ブリッジの切削加工の試み(10月〜12月 分担者:藤田忠寛、深瀬 敦) 上記1と2の研究成果を応用して実際のブリッジ切削システムを開発した。コーピング厚さは法線ベクトルによりコントロールし、内面と外面切削時の位置合わせを回転バイスによって行うことにより、高純度アルミナブロックをくり抜く形式で実現した。完成コーピングの支台歯への適合性は0.05〜0.09mmの範囲で確保できた。本研究結果は神奈川歯学29巻3号(1994年12月発行予定:印刷中)に投稿した。 4.基本システムとしては完成したが、本研究成果の臨床への導入にあたって、(1)形状計測に約3時間を必要とするため、レーザー応用など新たな非接触式形状計測法の必要性。(2)切削中の粉塵、加工中の術者に対する安全確保(防護ケース)などの改善、対策が今後の課題として残されている。
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Research Products
(1 results)