1995 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトH^+-ATP合成酵素subunit b遺伝子の発現制御に係わる蛋白質の解析
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06454656
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Research Institution | Faculty of Pharmaceutical Sciences, The University of Tokushima |
Principal Investigator |
樋口 富彦 徳島大学, 薬学部, 教授 (50035557)
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Keywords | ATP合成酵素 / subunit b / 転写調節 / 老化 / シス要素 / エンハンサー / ミトコンドリア / 形態形成 |
Research Abstract |
本年度は,主として下記の2つの方向の研究成果を得た. 1.合成mRNAを用いたH^+-ATP合成酵素サブユニットの転写量と老化 ラットH^+-ATP合成酵素の各サブユニットのうち核遺伝子によってコードされている本酵素のサブユニットについて,各合成mRNAとプローブDNAを用いて、8週齢及び35週齢ラットの各種臓器における各mRNAの絶対量を定量し,以下の主要な新事実を明らかとした. 1)8週齢ラットの各臓器でのATP合成酵素のサブユニットのmRNA量は,高転写グループ(HTG-group)と低転写グループ(LTG-group)の2つに分類された.従って,ATP合成酵素のサブユニットの転写は,2つの異なる転写制御機構で行われていることが示唆される. 2)35週齢ラットでは,驚いたことに,HTG-groupに属する各サブユニットの転写量は,8週齢ラットのそれらの1/5-1/10と大幅に低下していた. 2.ATP合成酵素のsubunit bの第1イントロン内にエンハンサーのシスエレメントに結合する新規の各抽出蛋白質の発見 1)昨年度発見したsubunit b遺伝子の第1イントロン内に存在するエンハンサーのシスエレメントに結合する核抽出蛋白質を解析したところ,4種の核蛋白質がこのシスエレメントに特異的に結合することが明らかとなった. 2)これらの内2つは,SplとBTEBで,他の2つが分子量40〜45kDと65〜70kDの未知の因子であることが明らかとなった.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ezaki, J.,ら: "Specific Delay of Degradation of Mitochondrial ATP Synthase Subunit cin Late Infantile Neuronal Ceroid-Lipofuscinosis (Batten Disease)" J. Neurochem.64. 733-741 (1995)
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[Publications] Prescott, M.,ら: "The Functional Expression of A Rat cDNA Encoding OSCP In The Yeast Saccharomyces cerevisiae" Biochem. Biophys. Res. Commun.207. 117-124 (1995)
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[Publications] 樋口富彦ら: "生体超分子システム-生命理解のかなめ" 共立出版, (1995)
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[Publications] 樋口富彦ら: "オルガネラの調製法と実験法細胞生物学実験法" 廣川書店(印刷中),