1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06551006
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Research Institution | SHIZUOKA University |
Principal Investigator |
八重樫 純樹 静岡大学, 情報学部, 教授 (30006358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安孫子 昭二 東京都埋蔵文化財調査センター, 研究調査員
菅原 研次 千葉工業大学, 教授 (00137853)
鈴木 保彦 日本大学, 芸術学部, 教授 (20147680)
倉田 是 流通経済大学, 教授 (00009218)
西本 豊弘 国立歴史民俗博物館, 考古研究部, 助教授 (70145580)
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Keywords | 土偶 / 考古資料 / データベース / 情報システム / シンポジウム / 東北歴史資料館 / 亀ヶ岡文化 / 考古学情報 |
Research Abstract |
静岡大学に赴任し、約半年。前期間とは状況や環境も変わったが、本研究に関する限り、情報学部-工学部事務官諸氏の支援も大きく、なんとか軌道に乗せ、計画通りの活動を遂行できた。以下概要を示す。 1.研究活動の設定:今年度開催予定の土偶シンポジウム5宮城大会と、最後の土偶シンポジウム6の基本設定を行い、基本案を作成した。また、最終年度であり、本研究の評価・反省をもとに今後の研究の進め方、方針等を設定した。 2.シンポジウム活動:情報公開・土偶基礎情報の組織的整理・分析として、以下を遂行 (1)平成8年11月23日〜24日、宮城県多賀城市にて東北歴史資料館との共催として、東北・北海道を中心とした亀ヶ岡文化の土偶について「土偶シンポジウム5宮城大会を開催(約250名参加)。成果として、資料集(A4版、266頁)と発表要旨集(A4版、81頁)を刊行。亀ヶ岡文化土偶の特徴、地域的推移・変遷・分布、特に終末期の様相が明瞭になった。しかし、出土量の地域差の意味について大きな課題が残された。 (2)平成9年度開催予定の「土偶シンポジウム6」奈良大会の計画を策定した。本科学研究費交付が終了した後なので、資金的問題が残された。 3.情報システム系:画像等の情報システム評価を行った。類似機能の市販システムとの比較も試みたが、はるかに柔軟性とデータ適合性において優れていた。 4.その他:土偶シンポジウム6は本科学研究費交付終了に開催予定であり、資金問題が残された。学術図書刊行経費の交付を受け、新たな研究知見の刊行(『土偶研究の地平』勉誠社、1997,1)を行った。資料情報化モデルの設定は福岡県をモデルとして遂行。第二版土偶データベース、「土偶とその情報」研究会の新たな活動を開始した。
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Research Products
(32 results)
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[Publications] 八重樫純樹: "人文学資料の情報性質解析と情報モデルに関する基礎的研究" 平成7年度文部省科学研究費補助金重点領域「人文コンピュータ」研究成果報告書. No.1. 677-684 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "資料の情報定性論" 人文学と情報処理. No.11. 24-30 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹,他3名: "福岡県における歴史系資料情報化の研究" Museum Kyushu. 第54号. 37-55 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "資料情報の定性分析と情報資源形成-データを考える-" 日本情報考古学会第2回大会論文誌. No.1. 25-30 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "史学系教育・研究と情報科学との接点" 情報処理学会コンピュータと教育研究会資料. 42-9. 57-64 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "土偶資料を例とした資料情報化研究(2)" 「土偶研究の地平」. 第一巻. (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "歴史資料情報の問題点" 国立統計数理研究所共同研究リポート-考古学における計量分析-. 1. 45-53 (1995)
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[Publications] 八重樫純樹: "土偶データベース構築と周辺情報の諸問題" 1996年情報学シンポジウム講演論文集. 1. 81-89 (1996)
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[Publications] 安孫子昭二: "関東西南部の中期土偶" 『土偶シンポジウム4長野大会-中部高地をとりまく中期の土偶-』発表要旨集. 1. 46-49 (1996)
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[Publications] 小島俊彰: "土器把手の表現" 『土偶シンポジウム4長野大会-中部高地をとりまく中期の土偶-』発表要旨集. 1. 129-130 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "人文学資料の情報性質解析と情報モデルに関する基礎的研究" 平成7年度文部省科学研究費補助金重点領域「人文コンピュータ」研究成果報告書. No.1. 677-684 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "資料の情報定性論" 人文学と情報処理. No.11. 24-30 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹,他3名: "福岡県における歴史系資料情報化の研究" Museum Kyushu. 第54号. 37-55 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "資料情報の定性分析と情報資源形成-データを考える-" 日本情報考古学会第2回大会論文誌. No.1. 25-30 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "史学系教育・研究と情報科学との接点" 情報処理学会コンピュータと教育研究会資料. 42-9. 57-64 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹: "土偶資料を例とした誌報資料化研究(2)" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 21-54 (1997)
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[Publications] 小林達雄: "縄文土偶の観念技術" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 9-20 (1997)
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[Publications] 上野修一: "東北地方南部における縄文時代中期後末から後期初頭の土偶" 『土偶研究の地平』. 第一巻. 73-102 (1997)
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[Publications] 安孫子昭二: "関東地方縄文後期の動態" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 55-72 (1997)
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[Publications] 植木 弘: "筒形土偶の系統とその周辺" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 103-126 (1997)
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[Publications] 浜野美代子: "東北南部における山形土偶" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 149-168 (1997)
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[Publications] 瓦吹 堅: "山形土偶-椎塚貝塚の様相-" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 127-148 (1997)
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[Publications] 新津 健: "八ヶ岳南麓の後晩期土偶" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 169-192 (1997)
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[Publications] 原田昌幸: "発生・出現期の土偶総論" 『土偶研究の地平』. 第1巻. 217-270 (1997)
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[Publications] 八重樫純樹,他30名: "土偶シンポジウム5宮城大会資料集(A4版)" 「土偶とその情報」研究会代表 八重樫純樹, 266 (1996)
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[Publications] 藤沼邦彦,他14名: "土偶シンポジウム5宮城大会資料集(A4版)" 「土偶とその情報」研究会代表 八重樫純樹, 81 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹(共著): "情報処理ハンドブック" 情報処理学会, 2000(887-891) (1995)
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[Publications] 八重樫純樹 共著(編): "『土偶シンポジウム4長野大会-中部高地をとりまく中期の土偶-』資料集(A4版)" 「土偶とその情報」研究会代表 八重樫純樹, 416 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹(編): "『土偶シンポジウム4長野大会-中部高地をとりまく中期の土偶-』発表要旨集(A4版)" 「土偶とその情報」研究会代表 八重樫純樹, 130 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹,他30名: "土偶シンポジウム5宮城大会資料集(A4版)" 『土偶とその情報』研究会代表 八重樫純樹, 266 (1996)
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[Publications] 藤沼邦彦,他14名: "土偶シンポジウム5宮城大会資料集(A4版)" 『土偶とその情報』研究会代表 八重樫純樹, 81 (1996)
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[Publications] 八重樫純樹,他16名: "『土偶研究の地平』(土偶とその情報研究論集(1)(A4版)" 勉誠社, 435 (1997)