1995 Fiscal Year Annual Research Report
薄板および極薄板材料のフレキシブル曲線スリッティング装置の試作とその応用
Project/Area Number |
06555036
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 克彦 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (90027805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 章雄 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (40163183)
今谷 勝次 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (70191898)
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Keywords | せん断加工 / 曲線スリッテイング / 薄板 / 新加工プロセス / フレキシブル加工システム / 知能機械 |
Research Abstract |
本研究では,薄板及び箔と呼ばれるような極薄板材料の曲線スリッテイング加工を容易にするために,帯板上にピアノ線を重ねこれを圧延ロールに通すといった非常に簡便でかつフレキシブルな曲線切断法を開発することを目的にしている.この切断法は,ロール入口においてピアノ線を板幅方向に移動させることによって所要の曲線を創成しつつ,その曲線に沿ったスリッテイング加工を行おうとするものである.本年度は,前年度に試作した曲線切断装置を改良して多列の曲線スリッティング加工を行い,入力と出力形状の精度検証を行うとともに,本切断法の応用例として,板面上への曲線溝付け加工や面内曲げ加工など,本切断法の実用化に実用化に際しての問題点を検討した. 現在までに得られた研究成果は以下の通りである. 1.多列の曲線スリッテイング装置の試作 (1)多列のピアノ線送り装置の製作: サーボモーター駆動式リニヤスケールを使用して2本のピアノ線を板幅方向に任意に移動することができる装置を製作し,これをロール入口側に取り付けた. (2)ピアノ線送り装置のコンピューター制御: 種々の2列の曲線を自己創成していくための入力のプログラムを作製した.これによって,正弦波,三角波,テ-パ-など所要の曲線あるいは非直線形状に沿った切断および板面上の溝付け加工が可能になった. 2.薄板の面内曲げ加工 ピアノ線が板に押し込まれる際に生じる板幅方向の力を積極的に利用すれば,板の曲線切断と面内曲げとを同時に行うことができ,板縁が曲線形状をした帯板の面内曲げ加工が可能であることがわかった.
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Research Products
(1 results)