1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555066
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松久 寛 京都大学, 工学部, 教授 (00109034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾竹 嘉三 安全索道株式会社, 技術部, 部長
安田 正志 特許機器株式会社, 技術部, 部長
家村 浩和 京都大学, 工学部, 教授 (10026362)
西原 修 京都大学, 工学部, 助手 (00218182)
本田 善久 京都大学, 工学部, 助手 (60181559)
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Keywords | 振動制御 / 制振装置 / 動吸振器 / ジャイロスコープ / 索道搬器 / 風励振 / 磁気ダンパ / CMG |
Research Abstract |
1.円軌道形動吸振器 6人乗り索道搬器に取付ける円軌道形動吸振器を設計・製作した。円軌道上の走行体に内蔵させるダンパとして,永久磁石,およびダイナモの応用を検討し,各種の走行体を実機試験用に製作した。設計時に想定した索道搬器により試験を実施し,所定の制振効果を確認するとともに,ダンパ形式について実験的に検討した。搬器とワイヤロープとの相互作用により,ローリングの固有周期が変動して効果が低下する現象について理論解析を行い,対策として動吸振器の周期,減衰係数の設定などについて考察した。 2.受動形ジャイロモーメント制振装置 当該年度の計画に従い,索道搬器による実機試験を想定した受動型ジャイロモーメント制振装置を設計・製作した。設計に先立ち,まず研究分担者がこれまでに得てきた定点理論設計などをさらに発展させることにより,安定度最大化を設計規範とする設計式を新たに導出し,数値シミュレーションにより制振効果の改善効果を検証した。装置は当初の予定通り2個のジャイロ・ロータを個別のジンバルに格納するツイン形式で製作した。上記の6人乗り索道搬器により実機試験を実施し,初期角変位からの過渡応答がほぼ2周期で収束するなど,所定の制振効果を確認した。理論解析により,ジャイロモーメント制振装置は制振効果が高いため,動吸振器で問題になる固有周期の変動は大きな影響を与えないことを確かめた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 松久 寛: "受動形動吸振器による索道搬器制振機構のシミュレーションと実験" 日本機械学会機械力学・計測制御講演論文集(Vol.B). 940-26 I. 377-380 (1994)
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[Publications] 松久 寛: "索道搬器の制振" 平成6年度資源・素材関係学協会合同秋季大会 分科会研究資料. P. 4-6 (1994)
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[Publications] Matsuhisa・H.: "Vibvation Reduction of a Gondola Lift by Dynamic Absorbers" FIRST WORLD CONFERENCE ON STRUCTURAL CONTROL. (1994)
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[Publications] Nishihara,O.: "Gyvoscopic Damper fov Ant:-sway Stabilization of a Rigid Body Pendulum" FIRST WORLD CONFERENCE ON STRUCTURAL CONTROL. (1994)
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[Publications] Nishihara,O.: "Gyroscopic Damper for Vibration Control of Rigid Body Pendulum" Pvoceedings of Second International Conference on Motion and Vibration Control. 2. 551-556 (1994)
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[Publications] 西原 修: "定点理論による受動形制振機構のアクセレランス最小化(動吸振器と受動形ジャイロ制振機構の最適設計)" 日本機械学会論文集(C編). 60. 4098-4106 (1994)