1994 Fiscal Year Annual Research Report
パソコンを用いた応答型選好意識インタビューの実用化に関する研究
Project/Area Number |
06555157
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
杉恵 頼寧 広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (70034410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽藤 英二 日産自動車, 交通研究所, 研究員
今田 寛典 広島大学, 工学部, 助手 (80093730)
藤原 章正 広島大学, 大学院国際協力研究科, 助教授 (50181409)
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Keywords | 選好意識 / コンピュータベースインタビュー / 交通機関選択モデル / 交通需要分析 |
Research Abstract |
本年度の研究成果は以下の3点である。 1.SP調査の設計と予備調査の実施・・・SP調査は、自動車、リムジンバス、鉄道在来線、リニア鉄道の4つの交通手段の選択とした。因子として交通手段別の費用、所要時間、運行頻度、乗換回数を採用した。合計12因子より27種類の代替案を設定した。予備調査は搭乗待合室で実施した。 2.予備調査データの分析・・・1982票配布し、有効サンプル数は1317票であった。リニア鉄道の利用意向をもつ人は、全回答者の30〜40%であることが明らかになった。交通手段選択モデルを構築したところ、一部の推定パラメータの符号に論理的矛盾が現れ、モデルの現況再現性もやや低い結果となった。 3.マーケットセグメンテーションの有効性の検討・・・上記分析結果より、回答者の出発地によっては調査で設定した選択条件が非現実的となる場合があり、モデルの精度の低下につながることが明らかになった。そこで回答者の出発地と個人属性に基づいてマーケットセグメンテーションを行った結果、モデルの精度に改善が認められた。 平成6年度はアジア大会の開催のため、広島空港の利用者のうち多くが県外者であったため、本調査の実施は見送り、7年度に実施することとした。また市販ソフトACAの適用が困難であったため、プログラミングはすべてBASIC言語で行っている。現在、HELP機能の追加、不良箇所の点検を行っており、間もなくプログラミングを完了する予定である。ただし空港ロビ-内及び機内にパソコンを持ち込んだインタビューの実施許可が得にくい状況があり、場合によっては広島市の新交通システムを対象として同調査手法の実用化に関する実証分析を行うことにしている。
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