1995 Fiscal Year Annual Research Report
イネおよび馬鈴薯の形質転換体による昆虫伝搬性ウイルス病の防除
Project/Area Number |
06556008
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
上田 一郎 北海道大学, 農学部, 教授 (10113523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 健 株式会社グリーンバイオ研究所, 研究員
畑谷 達児 北海道大学, 農学部, 助手 (20241367)
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Keywords | 抗体ウイルス遺伝子 / 馬鈴薯 / イネ / 形質転換 |
Research Abstract |
1.昨年度cDNAクローニングした抗ウイルス遺伝子をイネおよび馬鈴薯に導入した。 1)イネ黒条萎縮ウイルスのP8および10遺伝子とイネラギッドスタントウイルスP9遺伝子でイネを形質転換した。導入遺伝子はゲノミックPCRとノーザンハイブリダイゼーションによるmRNAの検出で確認した。 2)ジャガイモ葉巻ウイルスの外被蛋白質遺伝子の上流にジャガイモXウイルスの5'末端非翻訳領域を組み込んだものと組み込まないベクターを構築して、馬鈴薯を形質転換した。導入遺伝子はゲノミックPCRとノーザンハイブリダイゼーションによるmRNAの検出で確認した。 3)ジャガイモYウイルスの外被蛋白質に対する抗体遺伝子でタバコと馬鈴薯を形質転換した。タバコについてはゲノミックPCRで遺伝子が導入されたことを確認した。 4)ジャガイモ葉巻ウイルスのRNAポリメラーゼ遺伝子で馬鈴薯を形質転換した。導入遺伝子はノーザンハイブリダイゼーションでその発現を確認した。 5)ジャガイモYウイルスの外被蛋白質遺伝子をタバコと馬鈴薯に導入した。 2.発現効率を高める為のベクターの開発を試みた。 1)イネツングロー病ウイルス(RTBV)のプロモーターをGUS遺伝子の上流に組み込んだベクターを開発した。このプロモーターは篩管部細胞で良く発現する事が分かった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 磯貝 雅道 等: "北海道におけるイネ黒条萎縮ウイルスの発生" 北日本病虫研報. 46. 38-41 (1995)
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[Publications] I.UYEDA et al.: "Rice ragged stunt Oryzavirus genome segment 9 encodes a 38 600 Mr structural protein." Journal of General Virology. 76. 975-978 (1995)
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[Publications] H.SUGA et al.: "Heterogeneity of rice ragged stunt oryzavirus genome segment 9 and its segregation by insect vector transmission." Arch.Virol.140. 1503-1509 (1995)
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[Publications] I.UYEDA et al.: "High Resolution Genome Typing and Genomic Reassortment Events of Rice Dwarf Pyhtoreovirus." Virology. 212. 724-727 (1995)
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[Publications] J.YAN et al.: "Molecular Cloning and Complete Nucleotide Sequence of Rice Ragged Stunt Oryzavirus Genome Segment 10." Ann.Phytopathol.Soc.Jpn.61. 189-193 (1995)
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[Publications] K.MURAO et al.: "Genomic rearrangement in genome segment 12 of rice dwarf Phytoreovirus." Virology. 216. 238-240 (1996)