1995 Fiscal Year Annual Research Report
共同利用を目的にしたマルチメディア教材開発システムの実用化
Project/Area Number |
06558030
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
菊川 健 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80056001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川淵 明美 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30195135)
永岡 慶三 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90127382)
小町 真之 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20178354)
川淵 里美 東海大学, 教育研究所, 教授 (10055882)
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Keywords | マルチメディア / 教材開発 / 共同利用 / 素材 / 動画 / 静止画 / データベース / MPEG |
Research Abstract |
本研究は、国内国公私立大学に所属する教員の共同利用を可能とする、マルチメディア教材開発のためのシステムの実用化のための研究開発を目的とする。 マルチメディア教材開発のための共同利用システムの具備すべき条件には、(1)マルチメディア教材に用いる映像音響素材の提供機能、(2)内容・構成を記述するためのシナリオやスクリプトの記述技法の標準化、(3)効率的な映像音響素材のデジタル化、圧縮処理など前処理システム、(4)複数のマルチメディアプラットフォームに対応するオーサリングシステムの整備、(5)システムインテグレーションが挙げられる。平成7年度は、前年度に行われた基本設計や現有設備を基本に、マルチメディア教材開発のための共同利用システムとして次の整備を行った。(1)実物の映像資料をビデオ撮影するなどの前処理システムとして、絵巻物撮影装置、(2)素材データベースから素材を引き出すための映像音響資料データベース検索システム、(3)素材をデジタルデータにエンコードし、中間的なファイルとする、フィルムスキャナーやMPEGエンコーダー、(4)目的のプラットフォームのデータに加工したり、データの圧縮を行うシステム、(4)各プラットフォームへのデータ転送を行うファイル・サーバーシステム、(5)CD-I、VCD等パッケージメディア制作のためのオーサリングシステム等が必要であることが明らかになり、これらを整備した。共同利用を目的としているため、取り扱う素材の様々な形態に配慮する必要があり、これらをうまく統合することによって多様な要望に応えられる共同利用システムとするためのシステムインテグレーションが今後の課題である。
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[Publications] 川淵 里美 他2名: "ビデオソフトのマルチメディア化の手法" 1994年教育工学関連学協会連合第4回全国大会論文集. 1. 297-300 (1994)
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[Publications] 菊川 健、川淵 里美: "絵巻物の電子メディア化" 1994年教育工学関連学協会連合第4回全国大会論文集. 2. 449-450 (1994)
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[Publications] 菊川 健、川淵 明美: "動画のデータベース化に関する研究" 日本教育工学会大会公演論文集. 1. 257-258 (1995)
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[Publications] 菊川 健 他4名: "学術・教育映像資料の電子メディア化-サン・サヴァンの壁画" 日本教育工学大会第13回大会公演論文集. 1. 303-304 (1995)