1995 Fiscal Year Annual Research Report
医用高分子・形状記憶合金複合材を用いた新しいステントの開発
Project/Area Number |
06558123
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中村 達雄 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授 (70227908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 喜昌 株式会社神戸製鋼, 開発実験センター, 主任
筏 義人 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00025909)
人見 滋樹 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (80173186)
清水 慶彦 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00027111)
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Keywords | ステント / 気道狭窄 / 気管 / インターベンショナルラジオロジー / 形状記憶合金 |
Research Abstract |
平成7年度は形状記憶合金の線材の改良とを行い新たな形状記憶合金を使ってステントの構造を新規に行う予定であった。 しかしながら、平成7年1月の阪神大震災において研究分担者の神戸製鋼所の開発実験センターは建物が全壊して、研究資料が大半使えなくなってしまった。このため新しい線材の製作が大幅に遅れ、平成7年度10月になってはじめて新しいステントの製作が可能になった。この材料をもちい新たな金形を製作して、それによって円管形のバネ状の支持材を製作した。この形状記憶合金支持材に0.5mm厚、(又は0.3mm厚)のシリコンシートと6-6ナイロンメッシュを芯にシリコンラーバーで一体化させた新たなステントを完成させた。この医用高分子形状記憶合金複合材を用いた新しいステントは、従来のステントに比べて、構造上内径の調節範囲が広く、内面が平滑なシリコンシートなため痰の付着が少ない利点がある。平成8年1月よりビ-グル犬気管における動物実験を開始して10匹に行い、全例良好な成果をあげている。生体内に金属を埋入することになるためMR検査における安全性に関した研究を併せて行った。今後長期予後を観察して報告をまとめる予定である。
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Research Products
(1 results)