1994 Fiscal Year Annual Research Report
東洋学研究における大量マルチメディア情報の提供方式の研究と実用化
Project/Area Number |
06559010
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
星野 聰 京都大学, 大型計算機センター, 教授 (90025867)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桶谷 猪久夫 大阪国際女子大学, 人間科学部, 教授 (90169269)
松本 浩一 図書館情報大学, 図書館情報学部, 助教授 (00165888)
小西 修 高知大学, 理学部, 教授 (00135386)
植村 泰夫 広島大学, 文学部, 助教授 (40127056)
柴山 守 大阪国際大学, 経営情報学部, 教授 (10162645)
|
Keywords | 東洋学 / 画像データベース / CD-ROM / 中国学 / 日本史 / ネットワーク / マルチメディア情報 / 画像処理 |
Research Abstract |
本年は、3年計画の第1年次であり、ワークステーション(WS)、及びプリンタを購入し、大量マルチメディア情報のデータベース開発につき、次の研究・調査を行った。即ち、 1.東洋学研究、特に日本古代の歴史や文学への新しいコンピュータ利用法の研究開発の経験から現状を分析し、問題点と課題について考察し、将来への指針を示した。その研究開発の過程で得た人文科学的知見をまとめて著書「異説日本古代研究ノート」として刊行した。情報処理研究の副産物であり、日本古代の歴史・文学研究をテーマとしたものである。(星野) 2.古文書・古地図等をビデオカメラで画像入力する際に、解像度の制約から複数枚に分割した画像になるので、これらをコンピュータの記憶域上で接続する必要がある。このためビデオ撮影した画像を自動接続するソフトウェアを開発した。また、これに利用するWS上の画像処理基本ソフトウェアを整備し、公表した。(柴山) 3.歴史研究者が史料データベースを構築する際の問題点や今後の可能性について示した。(松本) 4.オブジェクト指向データベース管理システムのもとで、文書の階層構造の扱い、複数文献間の関連、キーワード間の階層構造に対して、考察を進めた。(桶谷) 5.タイ語データベースのCD-ROM化のためにタイ文字フォントの調査とMS-Word上でテキストの編集・表示・印刷を試みた。(柴山) さらに、重点領域研究「沖縄の歴史情報研究」に関連して、本試験研究で技術的調査と次の研究を行った。即ち、琉球外交文書歴代宝案の一部についてテキスト入力を行い、(星野,柴山)読み下し文から、辞書を自動生成し、分かち書きする実験を行った。(柴山)
|
-
[Publications] 星野聰: "歴史研究へのコンピュータ利用の課題" 人文学と情報処理. 3-12 (1995)
-
[Publications] 柴山守: "大学の教養課程においてコンピュータ教育はどこまで必要か" 人文学と情報処理. 8-12 (1994)
-
[Publications] 柴山守: "X11による画像処理" 技術評論社, 384 (1994)
-
[Publications] 星野 聰: "異説日本古代研究ノート" 勉強社, 604 (1995)