1996 Fiscal Year Annual Research Report
液体アルゴン・カロリメータを用いた希土類元素近辺の新中性子過剰核の探索実験
Project/Area Number |
06640413
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
道家 忠義 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (60063369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 孝義 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 助教授 (70156446)
山田 勝美 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (30063316)
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Keywords | 液体アルゴン / カロリメータ / 同位元素弁別能 / 中性子過剰核 |
Research Abstract |
GSIとの連絡に食い違いがあったため、平成7年の後半になって、はじめてGSIでの650MeV/ Niビーム実験が平成8年度の2月(前報告書に平成7年12月とあるのは誤り)に行なえることに決った。 我々の実験はパラサイトで生物照射実験室が割り当てられたために、我々の実験としては余り自由度がなかったが、ターゲットなしの場合と、ターゲットのある場合に就いて一応のデータが取れた。結果は、現在解析中であるが、今の処の次のような結果を得ている。 i)同位元素弁別:現在処まだ同位元素の弁別には成功していない。全体としてエネネルギー分解能が期待されたより倍ほど悪い為でその原因を追求中である。しかし、電極の組合せの如何によってはまだ同位元素弁別の可能性があり、目下、その検討を行なっている処である。 ii)元素弁別:元素弁別に就いては完全で、目下、生成fragments成分の解析を行なっている処である。 この結果は、生物・医学での放射線照射効果面で要求されつつあるデータで、目下、その要求に応じたデータ解析も行ないつつある。 全体としての最終結果が得られるには、あと2〜3ケ月を要する。
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