1995 Fiscal Year Annual Research Report
味覚センサを用いた医療用化学物質の呈味成分の高精度・高感度検出と味の調合の自動化
Project/Area Number |
06650366
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
都甲 潔 九州大学, 工学部, 助教授 (50136529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 哲也 九州大学, 工学部, 助手 (80243921)
宮島 徹 九州大学, 理学部, 助教授 (40128103)
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Keywords | LB膜 / 脂質膜 / 膜電位 / 膜インピーダンス / 結合振動子系 |
Research Abstract |
吸着性味物質(苦味,甘味)に対する感度向上を目指して,現有設備のラングミューア・ブロジェット(LB)膜作製装置に用いて,配向性が優れた脂質膜を作製した.これを受容部とした電極の膜抵抗や膜電位などの電気化学的特性を詳細に調べ,結果としてインピーダンス測定手法が確立された.医療用化学物質に多く見られる非電解質,特に疎水性味物質に対する膜インピーダンスの変化特性が得られた. 種々の苦味物質を測定し,人による官能検査との対応付けを行い,ニューラルネットワークモデルとして結合振動子系を用いて,味物質を感覚へと変換する(苦味物質→苦味)システムを構成できた.さらにカオスダイナミクスを利用した呈味成分の高精度・高感度検出のためのソフトウァア構築の可能性を示した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 都甲 潔: "バイオセンサのインテリジェント化" 計測と制御. 34. 42-48 (1995)
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[Publications] 都甲 潔: "味覚センサー" 蛋白質 核酸 酵素. 40. 1859-1865 (1995)
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[Publications] 都甲 潔: "味覚センサー" 日本化学会誌. 334-342 (1995)
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[Publications] T.Matsuno: "Neural Network Model with Mean Field Output and Its Application to Reconstuction of Taste Map" Sensors and Materials. 40. 281-288 (1995)
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[Publications] T.Matsuno: "Pattern Recognition in Coupled Oscillators with the Phase Coherency Output" Journal of the Physical Society of Japan. 64. 1837-1850 (1995)