複雑な形状の三次元物体のレーダ断面積の計算

1994 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 06650423
• Research Institution: Kumamoto University
• Principal Investigator: 生野 浩正 熊本大学, 工学部, 教授 (80040400)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 西本 昌彦 熊本大学, 工学部, 助教授 (60198520) ; 奥野 洋一 熊本大学, 工学部, 助教授 (50117082)
• Keywords: 安浦の方法 / FD-TD法 / レーダ断面積 / 三次元散乱 / 並列計算

Research Abstract

本年度は、信頼性の高い数値解法である「安浦の方法」と、汎用かつ実用的な数値解法である「FD-TD法」の2つの方法について、数値解析法の整備とプログラム作成、および数値計算のハードウエアの構築を中心に研究を行った。その研究実績は以下の通りである。
1.「安浦の方法」の改良を行い、誘電体および端点を有する複雑な形状の物体に対して広帯域のレーダ断面積を数値計算できるようにした。
2.「FD-TD法」の改良を行い、並列計算を効率的に実行できるよう並列処理に適した計算アルゴリズムを作成した。
3.改良した「安浦の方法」ならびに「FD-TD法」をもとにして、レーダ断面積の数値計算コードを作成した。
4.ワークステーションおよびトランスピュータを実装したパーソナルコンピュータを用いて、並列計算システムのハードウエアを構築した。

Research Products

• [Publications] 中良弘、生野浩正、西本昌彦: "ウェーブディジタルフィルタ原理による誘電体導波路の特性解析" 電磁界理論研究会資料. EMT-94-67. 11-20 (1994)
• [Publications] 川野光則、生野浩正、西本昌彦: "GMTによる三次元電磁波散乱問題の解析" 電磁界理論研究会資料. EMT-94-115. 43-52 (1994)
• [Publications] 中良弘、生野浩正、西本昌彦: "FD-TD法による光回路素子の特性解析" 信学技報. LQE94-71. 7-12 (1995)