1995 Fiscal Year Annual Research Report
都市橋梁における橋脚デザインの系譜と新デザインの創造に関する研究
Project/Area Number |
06650508
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Research Institution | Hokkai Gakuen University |
Principal Investigator |
杉本 博之 北海学園大学, 工学部, 教授 (70002946)
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Keywords | CG / Bridge Pier / Urban Bridge |
Research Abstract |
昨年度の研究成果より、都市内橋梁の橋脚のおかれているデザイン環境について理解が深まった。桁下空間の立地上の制約より、構造的に種々の強い制約を受け、デザインをする余裕などないこと、また、それ故にということかもわからないが、塗装、排水管等の維持管理体制が悪く、非常に醜悪な姿をさらしているのが実状である。 このような現状の修景の効果、及び新しいデザイン作成のツールとして、本年度はサンワークステーションにCGソフト(シグマリス)を導入し、種々の試みを行った。このソフトは、土木、建築などの分野で用いられる三次元景観シミュレーションのためのソフトである。多くの機能を有しているが、基本的な重要な機能は、(1)レイヤ機能、(2)RI(リピーテッドアイテム)機能、(3)ワークプレーン機能、(4)UNDO機能、(5)等高線・立体地形作成の機能、(6)プリミティブ機能、(7)視点とスクリーンイメージの機能である。 実際に橋梁をディスプレイ上に作成する過程を通じて、これらの機能により、かなり複雑な橋梁景観図の作成が可能であり、また、部分的、あるいは全体的な色彩デザインの検討、あるいは、橋梁建設地の環境設定の変更もかなり容易に行われることがわかった。 具体的には、排水管の処理法(橋脚に埋設するかしないか)、橋脚頭部の横梁をどう処理するか(主桁内部に埋め込むか、外に露出させるか)について、曲線鋼箱桁橋、及びコンクリート桁橋の絵を描き、検討のための図を作成した。また、それらとは離れ、直線的な部材の構成からなる、新しい橋脚のデザインを試みた。それは、V字と逆V字を交叉させた構造で、強度計算はまだなされていないが、高架橋等の景観に新しい考えを導入するものと考えられる。
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Research Products
(1 results)