1994 Fiscal Year Annual Research Report
自動車荷重列観測データに基づく道路橋の損傷予見システムの開発
Project/Area Number |
06650514
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
梶川 康男 金沢大学, 工学部, 教授 (00089476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 辰男 石川工業専門学校, 助教授 (00143876)
桝谷 浩 金沢大学, 工学部, 助教授 (20157217)
前川 幸次 金沢大学, 工学部, 助教授 (00124024)
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Keywords | 自動車荷重 / 道路橋 / 損傷予見 |
Research Abstract |
予想をはるかに越える大型化と通行量の自動車荷重が繰り返し載荷されることにより、道路橋のRC床版や床組取付箇所に疲労によるクラックが発生しているとの報告が近年とみに多くなってきており、疲労の問題が維持管理の点からも最大の関心事となってきている。そこで、本研究では、橋梁の竣工時点を人間の誕生時と考え、それ以前に伝達された遺伝情報とそれ以後に受けた環境情報とを、はっきりと区別し、個の橋の特性を重視し、制御可能な損傷発現因子を見出し、構造物の保守点検を合理的に進めようとする「予見(Indivisial Predictive Care)システム」である。このような損傷の予見の問題は、われわれ人間の発病や健康維持のために開発・提唱されたものであり、それを構造物の損傷発現や寿命推定のために適用したものである。さらに、有限要素解析や動的応答解析手法の支援を受けて道路橋の損傷を予見できるように改良し、その評価をより現実的なものした。 まず総合システムの具体案を作成し、それぞれサブシステムを整備し、改良した。 (1)損傷評価と制御の総合システムの具体案を設計し、仕様を決めた。 (2)建設情報伝達子と環境情報伝達子のデータベースシステムの整備・改良した。 (3)自動車荷重と実働応力測定システムを整備した。 (4)損傷を軽減するための補強や補修の効果をシミュレーションできるシステムを開発中である。
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[Publications] 梶川康男: "都市内PC高架橋の環境振動軽減対策とアセスメント手法の適用" 構造工学論文集. 41. (発売予定) (1995)
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[Publications] 梶川康男: "Study on Vibrational characteristics and Strengthing Efficieucy of Damaged Arch Bridge" Proc.of 4th Int.Conf.on Short and Medirm Bridges. 4. 629-640 (1994)
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[Publications] 西澤,辰男: "プレキャストコンクリート舗装の力学的挙動に関する基礎的検討" 土木学会論文集. 496. 81-88 (1994)
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[Publications] 西澤,辰男: "Comparison of Static abd Gynamic FEM Anclysis in Conection with Back‐Calaclation of Pavement Lager Hoduli based on FIID Defiection Data" Proc.of 4th Int.Conf.on Bearing Capacity of Roads. 4. 215-228 (1994)