1995 Fiscal Year Annual Research Report
降雨浸透に伴なう化学汚染物質の土中移動機構の解明に関する研究
Project/Area Number |
06650552
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Research Institution | Wakayama National College of Technology |
Principal Investigator |
佐々木 清一 和歌山工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (90043546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩路 修平 和歌山工業高等専門学校, 物質工学科, 講師 (90178848)
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Keywords | 化学汚染物質 / 銅イオン / 風化度 / まさ土 / 吸着特性 / 土構造 / 移流・拡散パラメータ / 濃度変化 |
Research Abstract |
水の浸透に伴う土中における銅イオンの挙動に焦点を当て、解析および実験の両面から検討した結果、次の事項を研究の成果として取りまとめた。 1.風化度の基準として用いた強熱減量と銅の吸着量とは、比例関係となる。つまり、強熱減量の大きい風化度の著しい試料ほど銅の吸着量が増大する。この事実は、和歌山県内の沿岸域の泥中の銅の分析データからも確認できた。 2.カラム溶出試験から得られた各段階の風化度に対する銅イオンの吸着等温線は、バッチ平衡試験の結果と同じ傾向を示した。この事は、銅イオンの吸着特性は、吸着理論による検討の正しさを示唆するものである。 3.X線マイクロアナライザーを用いて、風化度の異なる試料の銅イオンの吸着状態を分析した結果、風化度の大きい試料ほどミクロポア部に吸着することが確認された。 4.風化度の大きい試料の銅イオン濃度の経時変化曲線は、勾配の小さい緩やかな曲線となり、風化度の小さい試料では勾配の大きい急峻な曲線となる。つまり、銅イオンの吸着効果がこれらの濃度変化を支配する。 5.銅イオンの拡散係数は、濃度と片対数上で放物線的に変化する。又、風化度の大きい試料ほど拡散係数は、小さくなる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐々木清一: "カラム法による重金属の土への吸着実験" 第30回地盤工学研究発表会. 361-362 (1995)
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[Publications] 佐々木清一: "乱さない土を対象とした重金属の吸着特性" 第50回年次学術講演会・土木学会. 3-A. 16-17 (1995)
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[Publications] 佐々木清一: "間隙構造から見た重金属の土への吸着・拡散特性" 第31回地盤工学研究発表会. (発表予定). (1996)
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[Publications] 佐々木清一: "間隙構造に着目した乱さないまさ土の浸透特性" 土木学会論文集. (発表予定). (1996)
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[Publications] S.Sasaki: "Mechanism of Heavy Metal Migration in Soil during Water Permeation" Second International Congress on Environmental Geotechnics. (発表予定). (1996)
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[Publications] 佐々木清一: "土を対象とした重金属の移流・拡散パラメータの評価" 第51回年次学術講演会・土木学会. (発表予定). (1996)