1994 Fiscal Year Annual Research Report
都心環境創造を目的とした交通と土地利用の一体的整備手法とその効果
Project/Area Number |
06650583
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
黒川 洸 筑波大学, 社会工学系, 教授 (20114069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 守 筑波大子, 社会工学系, 講師 (00212043)
石田 東生 筑波大子, 社会工学系, 助教授 (20114853)
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Keywords | 一体的整備 / 鉄道ターミナル / 交通行動 / 都市特性 / 公共交通 / 滞留 |
Research Abstract |
都心ターミナル地域の一体的整備手法であるジョイントディベロプメント(JD)全般に着目し、その実際と課題を明らかにした。また、JDの実施が個人の回避行動に及ぼす影響を検討するためのフレームワークを提示した。具体的には以下にまとめる通りである。 1)JD手法の考え方を整理し、実施状況を把握するために、郵送によるアンケート調査を実施した。特にここでは異なる主体間での契約という明確な形でJDを実施している米国の都市を対象とした。調査では、JD手法の実施状況、実施内容、実施方法、関連コスト、メリット、デメリットを広範な観点から明らかにした。 2)パーソントリップ調査を始めとする既存の各種交通調査データの加工等を通じて、滞留行動分析を行うための基礎的データを整備した。また、これらのデータをもとに、都心地区における個人の滞留行動について、その環境条件が個人の滞留行動にどのような影響を与えているかという観点から集計分析を行った。さらに、この結果をもとに滞留行動分析システムに求められる要件を整理した。 3)滞留行動の偏りと地域特性の関連性をモデル分析を通じて明らかにした。これらと上記の結果を参考に、滞留行動分析モデルのフレームワークを確定した。
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