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1994 Fiscal Year Annual Research Report

環状多鎖型界面活性剤の開発と乳化型液膜輸送への応用

Research Project

Project/Area Number 06650989
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

小出 善文  熊本大学, 工学部, 講師 (40040430)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江原 慎  熊本大学, 工学部, 助手 (00264276)
正泉寺 秀人  熊本大学, 工学部, 教授 (80040426)
Keywords乳化型液膜輸送 / 多鎖型界面活性剤 / 環状多鎖型界面活性剤 / 機能性界面活性剤 / 乳化剤兼キャリアー / W / O / W型エマルション / カリックス[4]アレン / 多鎖型コンプレキサン
Research Abstract

乳化型液膜による物質輸送は分離速度が速いため工業化が有望視されている。多鎖型の機能性界面活性剤は,機械的強度の強い乳化液膜(W_1/O/W_2型の乳化液)を形成し,輸送のキャリアーとしても機能することが期待される。そこで,レゾルシン系カリックス[4]アレンあるいはコンプレキサン類に3〜4本のアルキル鎖を導入した環状多鎖型の機能性界面活性剤を開発し,Cs^+Cu^<2+>の乳化型液膜輸送へ応用した。
環状4本アルキル鎖のレゾルジン系カリックス[4]アレン1は,レゾルシノールにアルキル鎖長C_1,C_5,C_7,C_<11>の脂肪族アルデヒトを作用させて合成した。2本のアルキル鎖を持ったジアミノジカルボン酸(コンプレキサン)2は,エチレンジアミンに2倍モルの2-ブロモドデカン酸を反応させ,また3本アルキル鎖のコンプレキサン3は,ジエチレントリアミンに2倍モルの2-ブロモドデカン酸と等モルの1-ブロモドデカンを反応させて合成した。なお,環状4本鎖のコンプレキサンは,シクラム(1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン)に4倍モルの2-ブロモドデカン酸を反応させて現在合成中である。1,2,3はトルエンに対してW/O型の乳化能を示し,3〜4本鎖では特に安定な乳化型液膜になった。Cs^+輸送を1により試みたところ,アルキル鎖長C_1,C_7,C_<11>では連続輸送を示さなかったが,鎖長C_5の1は少量でもターンオーバーして外水相のCs^+を内水相に連続的に輸送した。Cs^+輸送の成果は,エマルション・サスペンションに関する特別討論会,2B14(1994.7.21,日本化学会講堂)で発表し,現在論文を投稿中である。多鎖型コンプレキサンによるCu^<2+>の輸送では,2で調製した液膜が破壊しやすいのに対して,3本鎖の3で調製した液膜は長時間安定に保たれ,Cu^<2+>を連続的に輸送することができた。この成果は日本化学会第69春季年会,2P53(1995.3.27,京都)で発表する。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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