1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06651059
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
寺町 信哉 工学院大学, 工学部, 教授 (20090574)
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Keywords | 置換度分布 / HPLC / アセチルセルロース / 逆相吸着 / グラジエント溶出 / エバポレイト光散乱検出器 / キチン |
Research Abstract |
1.近年研究が盛んになってきたエコマテリアルとしてのセルロースやキチン・キトサンなどの誘導体の糖単位に導入された官能基の置換度は分子ごとに異なっており、合成コポリマーにおける組成分布と同様の置換度分布が存在する。本研究では、こうした天然多糖誘導体の置換度分布を、吸着モードの高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて決定することを目的として、均一反応系で調製されたアセチルセルロースの置換度分布の決定に成功した。 2.試料は、セルロースを完全にアセチル化したものを均一系で部分的に脱アセチル化して調製した平均置換度1.75から2.40の組成の異なるもの4種を用いた。いずれも、分子量は10^5のオーダーのものである。種々の逆相用のカラムと溶離液を用いてHPLCによる溶出テストを行い、フェニル基修飾シリカゲルのカラムを用い、アセトン/水・メタノール(3:1)のグラジエント溶出により、これら4種の試料がそれぞれ整った一山のピークとして置換度の順に異なった位置に溶出することを見いだした。検出はエバポレイト光散乱検出器を用いて行ったので、その検出感度の試料の組成に対する依存性の検討を行い、濃度への換算式を導いた。それと、溶出位置の組成依存性の関係とを用いて、回帰計算によって、定量的な置換度分布曲線を決定した。 3.キチンの不均一系による部分脱アセチル化物の水溶性成分で脱アセチル化度45.0から51.6mol%の組成の異なる試料を調製し、そのHPLCによる分離条件を探索中出ある。
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Research Products
(1 results)