1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06660176
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
仁多見 俊夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20192255)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 博一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70174810)
小林 洋司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00111394)
|
Keywords | 天然林 / 択伐 / 収穫 / 車両 / 作業 / 撹乱 |
Research Abstract |
天然林択伐施業の現地を調査し,施業方法と収穫規正、収穫作業方法および,蓄積、成長量などの林況を調査した。林況、作業方法の異なる林分において、追加調査した。 択伐収穫作業モデルを検討し,修正・改良した。再現性を高めると同時に作業のバラエティーを表現することを検討した。林況の違いによる、収穫作業が林況に与える影響の違いを表現するモデルについて検討した。作業に使用する車両の大きさと、林況に及ぼす影響について調査検討した。 天然林における択伐素材生産作業システムを,森林資源の持続的利用を可能とする条件について,作業仕組み,路網の整備の仕方・量的な基準について検討した。とくに、全幹状態で集材する作業システムでは、集材作業のきめ細かな設計と管理によって,林況の撹乱程度を抑え,残存木の支障を少なくすることが必要であると考えられた。適切に車両作業を設計管理することによって、車両が中型ほどの大きさであっても、森林の撹乱は小さく抑えることができ、さらに車両のグラップル機構によって作業能率も向上させうることがわかった。 作業林地の傾斜程度に対応した、適切な作業規制について検討した。緩傾斜地、急傾斜地においては、小径後継樹の消失が多く、車両走行路の適切な誘導、規制方法が必要であると考えられた。
|
-
[Publications] 仁多見 俊夫: "森林生産基盤の整備と森林作業システムの発展" 日本林学会大会論文集. 106. 183-184 (1995)
-
[Publications] 尾張敏章: "素材生産作業システム機械化進展モデルの構築" 森林利用研究会誌. 10(2). 145-152 (1995)
-
[Publications] 仁多見 俊夫: "天然林択伐作業における新しい素材生産作業システムの構築" 日本林学会大会論文集. 106. 543-544 (1995)
-
[Publications] 尾張敏章: "素材生産事業体における若年労働力確保" 日本林学会北海道支部大会論文集. 44. 176-178 (1996)
-
[Publications] 仁多見俊夫: "採算性を考慮した機械化作業システムの必要事業規模" 日本林学会誌. 78(4). 475-477 (1996)
-
[Publications] 尾張敏章: "車両系機械の導入による育林作業の高度システム化の可能性" 日本林学会北海道支部大会論文集. 45(印刷中). (1997)