1995 Fiscal Year Annual Research Report
発熱耐性及びストレス耐性獲得現象と脳内インターロイキン1産生
Project/Area Number |
06670084
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Research Institution | Yamaguchi Univ. |
Principal Investigator |
渡邊 達生 山口大学, 医学部, 助教授 (60182929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 義行 山口大学, 医学部, 講師 (10034927)
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Keywords | インターロイキン1 / ストレス / 細菌性内毒素 / 発熱耐性 / 終板器官 / in situ hybridization / 免疫組織化学的手法 |
Research Abstract |
平成6年度は、細菌性内毒素による発熱耐性時に終板器官でのインターロイキン1産生が消失する知見を得て、発熱耐性とインターロイキン1産生との関連について一定の見解に達した。そこで、平成7年度はこれを発展させて、ストレス耐性時の脳内インターロイキン1の産生状況を検討する計画を立てた。すなわち、拘束ストレス負荷により脳内インターロイキン1の産生が亢進することが、ラットで報告されている。また、同じストレス頻回負荷により耐性現象が発現することが知られている。したがって、ストレス耐性時にも発熱耐性時と同様に脳内インターロイキン1の産生状況が変動する可能性が想定された。私達はまず、コントロール実験として家兎に1回だけ1時間の拘束ストレスを負荷して脳内でのインターロイキン1の産生状況を調べた。しかし、家兎に拘束ストレスを負荷しても脳内でインターロイキン1の産生は確認できず、ラットでの報告と違う結果になった。ストレスを急性に負荷してもインターロイキン1の産生がないという結果は本計画の前提と全く異なるものである為、今回はストレス耐性時のインターロイキン1産生についての検討を見合わせることとなった。今後はラットインターロイキン1cDNAを入手し、ラットの in situ hybridizationを行なうのが取るべき最良の方法と思われる(本研究期間中にはラットインターロイキン1cDNAを入手することができなかった)。
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Research Products
(1 results)