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1994 Fiscal Year Annual Research Report

胃癌における温熱耐性の解明に関する分子生物学的検討

Research Project

Project/Area Number 06671251
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

仁瓶 善郎  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (00189341)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平山 廉三  東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (10014317)
三島 好雄  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00010158)
Keywords胃癌 / 温熱療法 / 温熱耐性 / 分子生物学 / 熱ショック蛋白 / P53
Research Abstract

当初の計画に従い、当科にて胃癌手術がなされ術後温熱療法を施行した64例を対象に、変異型p53、hsp72の発現を蛋白レベルにて、免疫組織学的に検討をおこなった。パラフィン切片での検討では、変異型p53、hsp72とも約50%に発現を認めた。
さらに、同一検体において凍結切片の染色性とパラフィン切片での染色性の相違を検討したが、凍結切片においては、変異型p53はパラフィン切片と染色性がほぼ同一であったが、hsp72は些か異なる結果が得られた。すなわち、ホルマリン固定までの時間よりhsp72が核内または細胞質内に顆粒状に染色されるといった染色部位の差を認めた。また、当初予定された染色部位と予後との間には相関がなかた。
変異型p53、hsp72の発現と胃癌温熱療法症例の予後とに相関が予想されたが、現在までの検討では、変異型p53、hsp72の発現と予後とにはいずれも相関のない可能性が明らかとなった。予後および温熱療法の感受性につき検討を行ったが、いずれの因子ともに相関は認められなかった。現時点で臨牀材料を用いた検討はhsp72においては困難であることが示唆された。さらに、凍結切片を用いたmRNAレベルでの解析においてもhsp72の発現量と予後との間に関連は認められなかた。
以上のnegative dataの意義については明かでない点も多く、現在検討中であるが、他臓器の悪性腫瘍をも含め、解析をすすめている。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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