1995 Fiscal Year Annual Research Report
AFP産生肝芽腫とAFP非産生肝芽腫の生物学的特性
Project/Area Number |
06671796
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
角田 ゆう子 昭和大学, 医学部, 助手 (20231441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 忠 昭和大学, 医学部, 助手 (40245832)
菅野 壮太郎 昭和大学, 医学部, 助手 (20255730)
渋沢 三喜 昭和大学, 医学部, 助教授 (90138496)
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Keywords | 肝芽腫 / AFP / ヌードマウス継代腫瘍 / 抗癌剤感受性試験 / MTT assay |
Research Abstract |
AFP産生肝芽腫のヌードマウス継代腫瘍の抗癌剤感受性試験をMTTassayを用いて行った。抑制率をみると、5FUでは25μg/mlの低濃度で16%,100μg/mlの高濃度でも26.2%であった。 ADMでは、2、5μg/mlで31、4%,10μg/mlで46、1%であった。 CDDPでは、6μg/mlの低濃度でも76、1%,50μg/mlの高濃度でも72、6%と高い抑制率を示した。 当初に計画した平成7年度の研究目的は、ヌードマウスで継代されているAFP産生肝芽腫の抗癌剤感受性試験を行うことであり、MTTassayにて実施した。その結果、本腫瘍に関して5FUは効果なく、ADMは高濃度で有効であるが、CDDPは低濃度より有効であった。 臨床例においても、原発腫瘍に対してADMとCDDPの動注療法を行って腫瘍の縮小を認めており、化学療法後の根治術で完全摘出でき、現在、患児はtumor freeの状態である。従って、本腫瘍においてMTTassayの結果は臨床効果を反映していた。また、ヌードマウスを用いて、Battele Columbus Laboratories Protocolによりヌードマウス腫瘍の増大率(T/C)より抗癌剤の効果判定を行うべく研究をすすめている。
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