1994 Fiscal Year Annual Research Report
自己培養骨膜ハイブリッド化生体内吸収性膜による歯周組織再建法の開発
Project/Area Number |
06671923
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
三辺 正人 奥羽大学, 歯学部, 講師 (60148004)
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Keywords | 骨膜ハイブリッド化 / 生体内吸収性膜 / GTR法 / コラーゲン |
Research Abstract |
骨膜組織とコラーゲン膜のハイブリッド化について、培養法と骨膜下移植法について検討を加えた。その結果、コラーゲン層内での骨膜由来細胞の増殖、石灰化能は骨膜下移植法が簡便で優れていることが明らかとなった。なお、培養法による骨膜組織のハイブリッド化については、十分な骨およびコラーゲン産生能を得る為の培養条件の規格化が困難であったため、骨膜下移植法により当初の目的を達成させることとした。ラットの頭頂骨欠損を用いた骨再生能に関する病理組織学的評価では、骨膜をハイブリッドしたコラーゲン膜を移植することにより骨再生が迅速化し、また移植したコラーゲンを取り込む形で骨再生が生ずることが明らかとなった。ビ-グル犬を用いた骨膜下移植実験では、ハイブリッド化の為の骨膜下移植期間は10〜14日が適切であった。さらにU字型骨欠損モデルを用いたGTR法に関する病理組織学的検討では、骨膜ハイブリッド化PTFE膜はPTFE膜単独に比較して骨再生と新生セメント質再生が促進される点で優れていた。以上をまとめると、骨膜組織をコラーゲン膜にハイブリッド化する具体的方法、骨膜ハイブリッド化膜移植後の骨再生過程と骨再生促進効果および骨膜ハイブリッド化膜をGTR法に応用することによる歯周組織再生能の向上などの点について明らかとなった。
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