1994 Fiscal Year Annual Research Report
喘息患者の環境整備(特にカビアレルギーの喘息児を中心にして)
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06672320
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石黒 彩子 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70135375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 新平 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80023802)
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Keywords | カンジダ・アルビカンス / IgE抗体 / 喘息 / エノラーゼ / 細胞壁マンナン / イムノブロット / 交叉抗原性 / エピトープ |
Research Abstract |
1.Candida albicans C9株から精製した46kDaの蛋白がenolase活性を有することを確認した。enolaseは皮膚プリックテストによって即時型アレルギー反応を起こし得る重要な蛋白抗原であることが判明した。 2.C.albicans enolaseはSaccharomyces cerevisiae enolaseとはヒトIgEレベルで交叉抗原性が存在することが分った。さらにinhibitionテストによってC.albicans enolaseにはS.cerevisiae enolaseと交叉しない特異的なエピトープも存在することが示唆された。 3.C.albicans enolaseをV8 proteaseにてdigestionし、得られたペプチド断片についてアミノ酸配列とIgEの反応性を比較した結果、エピトープはC末端領域に存在することが示唆された。以上の結果は2編の論文として現在印刷中である。 4.C.albicans細胞壁マンナンは血清中のIgE抗体と強く反応し、これに関係する部分はC.albicans以外の酵母由来のマンナンに共通して存在することが明らかになった。今後、各酵母についてinhibitionテストを行う予定である。 次年度は喘息患者の環境真菌の調査を行い上記の結果をもとに環境整備の看護指導について考えたい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] K.Ito: "Detection of IgE antibody against candida albicans enolase and its cross-reactivity to Saccharomyces cerevisiae enolase" Clinical Experimental of Allergy. 25(in press). (1995)
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[Publications] K.Ito: "Characterization of IgE binding epitopes on Candida albicans of enolase" Clinical Experimental of Allergy. 25(in press). (1995)