1995 Fiscal Year Annual Research Report
コレステロール酸化物の食品学的および栄養生化学的研究
Project/Area Number |
06680035
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Research Institution | FACULTU OF HUMAN LIFE SCIENCE,OSAKA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大谷 貴美子 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (60148632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 正治 大阪市立環境科学研究所, 研究主任 (30270747)
湯浅 勲 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (50094488)
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Keywords | コレステロール酸化物 / 7-Ketocholesterol / Cholestan 3β,5α,6β-triol / 細胞毒性 / 培養肝細胞 / 小腸上皮クリプト細胞 / IEC-6細胞 |
Research Abstract |
1.培養肝細胞に対する7-Ketocholesterolの細胞毒性とビタミンEによる保護機構 前年度の研究結果より、7-ketocholesterolが肝細胞に対して細胞毒性を示し、細胞死を招くことが明らかとなった。そこで、本年度は、その作用メカニズムの検討を行った。cholesterol添加群をコントロール群として検討したところ、培養開始初期において7-ketocholesterolを添加群ではNOラジカルのみならずO_2ラジカルの発生が有意に高いことが示された。また、7-ketocholesterolを添加する1時間前にビタミンEを添加しておくと、ラジカルの発生が抑制されるばかりでなく、細胞の生存率が有意に高くなることが示された。そこで、実際にどれくらいの7-ketocholesterolが細胞に取り込まれているのかを検討したところ、ビタミンE添加群では非添加群に比し、培養8時間までは取り込みが有意に抑制されていることが示された。培養24時間後では7-ketocholesterolの取り込み量に差は認められなかったが、ビタミンE添加群では生存率は有意に高値を示し、ビタミンEの細胞保護効果が認められた。 2.小腸上皮クリプト細胞(IEC-6)に対するCholestan Triolの細胞毒性発現機構 Triolはその化学的性質より細胞膜に取り込まれ細胞毒性を発現するという説と、変性LDLを生じLDLレセプターを介して細胞に取り込まれ毒性を発現するという説がある。前年度の研究結果よりTriolがIEC-6細胞に対して強い細胞毒性を示し、細胞死を招くことが明らかとなった。そこでその作用メカニズムの検討を行ったところ、その毒性発現には僅かなFCSの存在が必須であり、FCS中の未知の物質がTriolの細胞への取り込みに深く関与していることが明らかとなった。その本体は明らかではないが、かなり高分子量のもので、耐熱性の因子であることが示された。
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Research Products
(1 results)