1994 Fiscal Year Annual Research Report
学習社の感性を考慮した中学校理科(化学分野)教材モジュールの開発研究
Project/Area Number |
06680173
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
久田 隆基 静岡大学, 教育学部, 教授 (40022214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 講師 (90252155)
鈴木 諄亮 静岡大学, 教育学部, 教授 (40021901)
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Keywords | 中学校理科 / 理科教育書 / 感性 / 化学分野 / 教材開発 / 問題解決能力 / 原子・分子概念 |
Research Abstract |
本研究では中学校理科の化学分野において,子どもたちの感性を磨くことができ,分かりやすく,子どもたちが学習する意義を理解でき,さらには高度な問題解決能力をも獲得させられ得る学習内容・学習方法を開発することを目的とし,平成6年度は以下のことについて種々の分析を行った。 1.国内外の理科教育関係雑誌や書物から,原子・分子・イオンなどの粒子概念に関する生徒の認識の実態を分析した。 2.国内外の理科教科書を参照し,原子・分子概念の導入の仕方や導入時期,日常生活における事象と化学の本質との関わらせ方,教材配列の順序性,学習形式,学習方法などについて調査し,分析を行った。 3.教育現場で今までに実践されてきている本研究に関連する教材を扱った授業案等を含む資料を収集した。それらを通して,教師・生徒および授業の実態や子どもの関心・意欲と授業内容との関連性を分析した。 上の分析を通して,過去の研究成果レベルでの総括として次のような成果を得た。 1.現行では中学校2年生に導入される原子・分子概念は1年生時でも導入可能である。 2.子どもの関心・意欲を高める上で化学の本質と日常生活とを結びつける学習内容が有効であり,生徒が能動的に学習できる学習方法を用意することが重要である。 これらの知見に基づき平成7年度は子ども自身が工夫し親しめる教材モジュールの開発とそれを生徒が能動的に学習できる学習方法の開発を行う予定である。
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