1994 Fiscal Year Annual Research Report
高度情報化社会における科学・技術・社会(STS)教育開発に関する実践研究
Project/Area Number |
06680174
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 講師 (90252155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90018044)
久田 隆基 静岡大学, 教育学部, 教授 (40022214)
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Keywords | STS(科学・技術・社会) / 構成主義 / モジュール / 教師教育論 / 授業論 / 授業分析 |
Research Abstract |
「諸外国におけるSTSに関る科学教育の研究」 大使館等を通じて、各国(カナダ・オーストラリア・ニュージーランド)の州ごとの科学教育基準(Standard for Science Education)を州の教育局から入手した。回収率はそれ程良くないが、約10の異なった州から解答を得られ、多くの資料を手に入れられた。これらの資料が得られるのにかなりの時間を要しており、現在でも分析中であり、同時進行で、NARST(全米科学教育研究学会:科学教育について研究・指導している大学の教官による学会で外国人が30%以上を占めている)の会員に個別に質問をしている。また、アメリカ・イギリスについては、具体的内容(多くのモジュール例)が既に入手されている。これらの分析からSTSや構成主義的学習観が随所に盛り込まれ、多くの科学教育の改定や改革が最近行われていることが明らかになった。アメリカ・イギリス以外の具体的教師教育や授業論について、さらに、具体的資料を集める必要がある。STSに関する多角的意識調査、については現在進行形であり、理科教育のSRS実践モデルと日本の理科教育の再構成についても、基本的モデルは作成されたが今後のデータや実践研究をとおして修正していく必要がある。 「理科の実践モデルの作成:理科教師への働きかけ・研究協力依頼・学習会」 研究協力者(幼稚園レベルから高等学校レベルまでの教諭)が約12名集まり、平成6年度だけで、すでに2回の学習会が開かれた。構成主義に基づいたSTSについて、アメリカと日本の事例を基に解説・討議された。さらに、幾つかの領域について、1次調査が行われ、統計処理が行われた。また、モジュール「茶」が実践された。 以上、おおむね計画どおり順調に進行中である。
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