1994 Fiscal Year Annual Research Report
地域と学校をつなぐ地域自然環境を題材とした環境教育教材の開発と指導法
Project/Area Number |
06680194
|
Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
利安 義雄 大阪府教育センター, 科学教育部, 科学教育部長 (90125253)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 勝博 大阪府教育センター, 科学教育部, 主任研究員 (60250263)
|
Keywords | 環境教育 / 水質検査 / 塩 |
Research Abstract |
・研究協力者(中学校教師)の校区の河川、排水溝等の水質調査を行った。 河川については校区に流入する前と後の違いから、校区内を流れる間の変化量に注目し、人間と環境の関わりを調べた。また校区の河川水を用いてウキ草の成長観察を行い、水質の変化を調べた。 さらに校区内に室町期に作られた掘割りがあり、現在も農業用水路として利用されている。この水路マップと水質変化を季節ごとに調べはじめた。 同じく研究協力者(小学校教師)の校区の環境マップ作りのひとつとして町中の鳥の巣調査を行った。 ・汎用的な教材として、大阪南部を流れる大和川の支流である石川の水質調査を山間部の上流から人が多く住んでいる下流域まで行い、人と川の関わりを調べた。特に塩化物イオンおよび電気伝導度を取り上げ、流量の調査と合わせ絶対的な総イオン量と流域人口との相関を調べた。 ・地域の特徴のある環境の調査として大阪南部にある東槙尾川流域の塩を多く含む川の調査を行った。その結果この周辺には塩に因んだ地名が多く、古い古文書では、塩泉があったとされている。そのいくつかの塩泉をpHおよび電気伝導度の測定により確認し、化学分析を行っている。昔の地理自然環境と地名との深い関わりの一例となる。また阪神大震災の前後で様子が少し変化したようなので調査中である。
|
Research Products
(1 results)