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1994 Fiscal Year Annual Research Report

生物ろ過処理法に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 06680541
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

岡田 光正  広島大学, 工学部, 教授 (70124336)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西嶋 渉  広島大学, 工学部, 助手 (20243602)
正藤 英司  広島大学, 工学部, 助教授 (20116601)
Keywords生物ろ過 / 高負荷処理 / 生物活性阻害物質処理 / プラグフロー
Research Abstract

生物分解性の高い排水に生物ろ過法を適用したところ、4.0kgBOD/MLSS/d程度の高負荷処理が可能であることがわかった。この時、槽内の活性汚泥は対数増殖期であることが明のとなった。生物ろ過法は、通常1日に1回逆洗を行い、大量の汚泥を系外に除去することによって、汚泥を対数増殖期に維持しているものと考えられる。そして汚泥が対数増殖期に維持されることによって、高い有機物分解活性を示すと推定された。また、炭素のマスバランスをとることによって、逆洗汚泥として系外に排出される炭素の割合が通常の活性汚泥法に比較して多いことがわかった。これは、排水中の有機物が完全に無機化されるのではなく、汚泥(生物体)の形で系外に排出される割合が高いことを示している。そのため、一般的な生物処理法に比べ、反応槽内の汚泥滞留時間が短く保たれていた。以上に示した汚泥が対数増殖期に維持されることによる高い有機物分解性と短い汚泥形態留時間による汚泥としての有機物の系外排出という2つの作用で、生物ろ過法は高負荷処理を可能にしていることがわかった。
カラムの高さ方向でみると、排水の流入口付近では有機物の分解に伴って、汚泥の生成が著しく、有機物が処理されるにしたがって、生物ろ過法のろ過作用が働き、処理水中では懸濁物質の濃度が低く保たれているがわかった。また、このろ過作用は、担体上に生物膜が形成されることによって促進された。
また、生物活性を阻害する有機物を生物ろ過法を使って処理した場合についても検討した。生物ろ過法は、プラグフローであるため、カラムの流入口付近では高濃度の阻害物質にさらされることになるが、流入口付近の汚泥は、高濃度の阻害物質に対応し、低濃度に対する活性より、高濃度に対する活性が高くなり、スムーズに処理が行われることがわかった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 西嶋渉 他4名: "生物ろ過法の浄化槽への適用" 浄化槽研究. 6. 3-10 (1994)

  • [Publications] 胡海軍 他3名: "生物ろ過法の浄化機構" 水環境学会誌. 18. (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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