1994 Fiscal Year Annual Research Report
神経系特異的及び分化初期に一過的に発現が上昇する遺伝子のクローニングとその機能
Project/Area Number |
06680778
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
斎藤 裕見子 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報研究部門, 研究員 (00215568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 敬 岡崎国立共同機構, 生理研・神経化学, 助教授 (30211577)
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Keywords | 神経分化 / 遺伝子 / スプライシング / サブトラクション |
Research Abstract |
神経系は高度に分化した複雑な組織であり、その機能維持のために多種の遺伝子が発現していると考えられている。近年、神経系の細胞に特異的な遺伝子が多くとられているが、ほ乳類の神経分化初期発生に関わる遺伝子とその発現についての報告は十分ではなく未知な遺伝子がまだ多く存在すると考えられている。マウス神経提由来交感神経系株細胞NS20Yはdibutyryl cyclic AMP(dbcAMP)により神経細胞へと分化する。我々はサブトラクション法とプラス-マイナス法の併用によりNS20Y細胞のdbcAMP処理により発現が著しく上昇するクローンN16K-a,N16K-bを単離した。N16K-bはN16K-aのスプライシングフォームである。これらのcDNAが指令するタンパク質はそれぞれアミノ酸数212、187個で、その構造は既知のモチーフとは特に高い類似性は見られない新規の分子である。ノーザン解析により、N16K-a,N16K-bともに成熟マウスでは脳、脊髄に特異的に発現し、さらにマウス脳発生過程で一時的に増加する興味深い特徴を持つ遺伝子であることが示唆された。さらにペプチド抗体の作成により、N16K-a,N16K-bはともに神経分化関連の新規タンパク質として存在することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)