1994 Fiscal Year Annual Research Report
鳥類における脳内光受容機構の免疫電子顕微鏡学的解析
Project/Area Number |
06806035
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
蛭薙 観順 名古屋大学, 農学部, 助手 (00126898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 徹 名古屋大学, 農学部, 教授 (30023427)
海老原 史樹文 名古屋大学, 農学部, 助教授 (50135331)
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Keywords | 髄液接触ニューロン / VIP / 免疫電子顕微鏡 / 外側中隔 / ハト |
Research Abstract |
(1)Vasoactive intestinal peptide(VIP)免疫染色による外側中隔殻髄液接触ニューロンの同定と超微形態 Ring dove外側中隔においてVIP免疫陽性のニューロンが視物資であるオプシン様蛋白の抗体(RET-P1)に対する免疫陽性反応を示すことから(Silverら1988)本研究ではハト、ウズラ、ニワトリの外側中核領域のVIP免疫染色により検討した。この種のニューロンの出現頻度はハトにおいて著しく高いことが判明した。そのため本研究の材料としてハトが最適で或ると結論した。光学顕微鏡レベルでの観察では外側中隔上衣下において小型の陽性ニューロンの集団を認めた。その一部は側脳室に突起を伸ばす髄液接触ニューロンである。包理前法によるVIP免疫電顕では細胞体核周部に150nm程度の陽性顆粒の集合を認めた。さらに免疫無染色の材料においても類似した顆粒を多数含むニューロンが確認され今後光受容におけるこの種の顆粒の持つ生理学的役割の解明が重要であることが示された。 (2)外側中隔におけるVIP陽性神経終末の解析 ハト、ウズラ、ニワトリのそれぞれの外側中隔にはVIP陽性神経終末が分布することが明かとなった。とりわけハトにおいては外側中隔の神経核のなかで外側中隔核の領域にVIP陽性神経終末が高密度で分布するという新知見を得た(Hirunagiら、1994)。免疫電子顕微鏡の観察ではこれらの終末がの陰性小型ニューロンにシナプス様接合することを初めて明らかにし、さらに陰性ニューロンが100nm程度の有芯小胞を含むことが明らかとなった。本研究ではこのようにVIP陽性髄液接触ニューロンの生理学的役割の考察にとって重要な形態学的知見を得た。
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[Publications] Kanjun Hirunagi: "Electron-microscopic investigations of vasoactive intestinal peptide (VIP)-like immunoreactive terminal formations in the lateral septum of the pigeon." Cell Tissue Res. 278. 415-418 (1994)
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[Publications] Kanjun Hirunagi: "Ultrastructure of cerebrospinal fluid-contacting neurons immunoreactive to vasoactive in testinal peptide and ...." Cell Tissue Res. 279. 123-133 (1995)
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[Publications] Shizufumi Ebihara: "Photic regulation of pineal melatonin rhythms in the pigeon." In : Evolution of circadian clock.,Hokkaido Univ. Press. (印刷中). (1995)