1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06808022
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
江口 勇治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50151973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮薗 衛 新潟大学, 教育学部, 助教授 (00209909)
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Keywords | 憲法教育 / 憲法学習 / 法教育カリキュラム |
Research Abstract |
本研究は、萌芽的研究のため今年度行った部分はつぎの通りである。すなわち、(1)憲法教育・学習のわが国での第1人者の一人である早稲田大学の梶哲夫教授の講演とそこでの質疑、(2)研究協力者になってもらっている現場の先生方との協議、(3)筑波地区では高等学校公民科での法教育実践の準備、(4)新潟地区では中学校社会科での環境関連法の学習の準備、(5)アメリカ社会科での法教育についての先行研究の整理、(6)日本社会科教育学会全国大会(京都教育大学で平成6年10月14日開催)での自由研究発表、(7)アメリカの法教育の中心団体である公民教育センターの「自由な社会における法」プログラム(幼稚園から高等学校まで)の資料収集とその翻訳(継続中)である。 研究を通じてこれまで得られた知見として、社会科、公民科教育の実質の一つに法に対する資質の育成が含まれており、広義の憲法教育とこれまで定義されてきた部分を、法教育として体系的に設定するカリキュラムの可能性が確認できたこと、法体系の変化にともなった新たな小・中・高等学校用カリキュラムの開発が必要であり、そのモデルの一つがアメリカの法教育から得られたこと、等である。 今後の予定として、まずカリキュラム体系を設定すること、それに基づき実験的に中学校と高等学校で予備実践を行うこと、その結果の評価を既存の社会科教育との比較で行うこと、その手続きの開発、等である。
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