• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1995 Fiscal Year Annual Research Report

カブトガニにおける細胞周期と体節形成との関連追求

Research Project

Project/Area Number 06808076
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

伊藤 富夫  静岡大学, 教育学部, 助教授 (80111798)

Keywords細胞周期 / 体節形成 / トリコスタチン / カブトガニ
Research Abstract

細胞周期のG期を阻害するトリコスタチンで体節形成期にあるカブトガニ胚を処理することにより、腹部第1体節が、第2体節化する奇形が多く得らた。この奇形の出現は、形態形成の初期だけでなく、後期においても起こることや、至適の処理濃度、処理時間に加えて、至適な処理時期についてもはっきりとしている。さらに、体節が増加する個体や、初期での処理では、重複胚、減少胚なども出現した。細胞周期との関連については、胚発生へのトリコスタチンの影響はあったものの、細胞分裂は止まっていなかったので、奇形の形成は、細胞周期の停止が直接の原因ではないことが示唆された。また、カブトガニ胚を、トリコスタチンで処理した後、カブトガニの胚抽出物による処理を行うと、胚が正常発生(回復)することが、明らかになっている。
平成7年度は、トリコスタチンの処理について、至適の処理時間、処理濃度に加えて処理時期が特に明確になった。また、出現する奇形についても、ほとんど把握できた。細胞周期との関連については、トリコスタチン処理胚の切片で、M期の存在の確認RNA合成量の増加が見られたことにより、細胞周期の停止が、奇形形成の直接の原因ではないことが、示唆されている。カブトガニ胚の抽出物により正常化されることが明確化されつつある。しかしながら、カブトガニ胚の抽出物中の何が、正常化を起こす要因になっているかはっきりしないため、さらに詳しい解析を進める必要がある。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 伊藤富夫、加藤由美子、塩澤康人、岡村雅文: "トリコスタチンによるカブトガニの体節分化の変更" Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan. 30. 25-27 (1995)

  • [Publications] Tomio Itow: "Change of the 1st abdominal segment of horseshoe crab into the 2nd segment by trichostatin A." Zoological Science.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi