1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07041016
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
青木 保 大阪大学, 人間科学部, 教授 (80062636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TONG Chee Ki シンガポール国立大学, 社会学, 教授
ESENBEL S. ボアヂチ大学, 日本学, 教授
YUSOF M. マレーシア国民大学, 人類学科, 助教授
DISANAYAKA A コロンボ大学, シンハラ学科, 助教授
RACELIS M. 在フィリピン, フォード財団, 研究調査部長
WU D. 中文大学, 人類学系, 教授
多和田 裕司 長崎大学, 教養部, 助教授
春日 直樹 奈良大学, 社会学部, 教授
佐伯 啓思 京都大学, 総合人間学部, 教授
岡本 真佐子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (40252564)
中林 伸浩 金沢大学, 教養部, 教授 (30019848)
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Keywords | 地域開発 / 異文化共存 / 地域開発状況 |
Research Abstract |
本年度は、各国の首都および地方都市社会において、次の二つの問題について集中的な実態調査研究を行った。(1)「地域開発と異文化共存」に関わる、地域・国家、国際のレベルにおける政策と、その実施状況。(2)具体的な「地域開発状況」と環境、人権を含めた「異文化間」の問題との関連追求。 (1)については、具体的な地域開発計画に関する基礎的データの収集を中心とした関連資料調査を行い、個別の地域開発状況についてサンプル参与観察調査を行うとともに、関係者へのインタビューを行った。その結果、地域開発の及ぼす影響が対象地域に限られるものではないことが明らかになり、都市部の状況を並行的に視野に入れながら、地域開発の実態を探る必要性が生じてきた。国際レベルにおける開発政策については、具体的な地域開発計画との関連性という点で、影響関係を特定するには、さらなる調査研究が必要であり、次年度の課題としたい. (2)については地域開発の現状とその影響を「異文化間関係」という視角からとらえることで、両者の深い関係が明らかになった。地域開発がもたらす異文化集団間の関係の再編のプロセスを、さらに詳細に研究し、検討することが「異文化共存」の可能性を模索する上で大変重要であることについて、各国の研究者の間でも意見の一致をみた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 青木 保: "開発と終末論" 中央公論. 5月号. 30-35 (1995)
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[Publications] 青木 保: "異文化理解とコミュニケーション" 岩波講座「現代社会学3」. 201-220 (1995)
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[Publications] 青木 保: "環境都市香港" へるめす. 55. 58-72 (1995)
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[Publications] 多和田裕司: "現代マレーシアにおけるイスラーム化の展開" 長崎大学教養部創立30周年記念論文集. 103-126 (1995)
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[Publications] 多和田裕司: "歴史の中のマレー・イスラーム" 長崎大学教養部紀要・人文科学編. 35-2. 165-178 (1995)