1996 Fiscal Year Annual Research Report
研究ネットワークの国際連携とアジア・大洋州における国際調整に関する学術調査
Project/Area Number |
07041116
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
猪瀬 博 学術情報センター, 所長 (70010618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 彰子 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (90222447)
魚瀬 尚郎 学術情報センター, 客員 助教授
計 宇生 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (80225333)
大山 敬三 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (90177022)
橋爪 宏達 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (40172853)
安達 淳 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (80143551)
宮澤 彰 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (80099928)
飯田 記子 関西大学, 情報学部, 教授 (70027598)
浅野 正一郎 学術情報センター, 研究開発部, 研究主幹 教授 (50092119)
濱田 喬 学術情報センター, 研究開発部, 部長 教授 (70013191)
小野 欽司 学術情報センター, 研究開発部, 部長 教授 (70260015)
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Keywords | 学術研究ネットワーク / 国際研究ネットワーク / 国際接続 / CCIRN / 国際テストベッド / テストベッド / 超高速ネットワーク / 超高速プロトコル |
Research Abstract |
近年の学術研究の国際化に伴い、国際的な連携が図られた研究ネットワークの運用が求められている。ことに、アジア・大洋州、北米、欧州に加えて、東欧・ロシア、南米、アフリカの地域に研究ネットワークが拡大したことによる国際調整の在り方を検討することは緊急の課題であり、また研究ネットワークの超高速化に伴う技術開発の調整も重要となる。 今年度は、国際研究ネットワーク調整会議(CCIRN)がカナダモントリオール市で開催され、これに日本を代表して研究分担者が参加し、国際調整に当たった。CCIRNでは、研究ネットワークの超高速化に伴う諸課題の解決とネットワークのセキュリティの確保のための方策が協議された。 平成7年2月に開催されたG7情報通信関係閣僚会議では、超高速研究ネットワークの相互運用性を検証するための国際テストベッド(GIBN)を構築することが決議され、この実現のため米国との間にテストベッドを構成し、研究分担者らが開発した超高速通信機能の実証実験を実施した。米国側はウィスコンシン大学が選ばれている。また、同国際実験の成果をアジア大洋州に普及させるために、新たにチリ大学(サンチャゴ市)との実験打合せを実施した。 平成8年12月には、国際ネットワークの技術開発を担当するIETFがサンディエゴ市で開かれ、学術情報センターが開発した超高速プロトコルであるST2の標準化のための最終文書を完成した。 前述のように、セキュリティの確保は学術研究ネットワークの重要な課題であり、新たに同技術の国際会議に出席し、構想の交換を開始している。 以上、今年度は当初の計画を上回る成果を得ているが、日本の学術研究の円な滑な発展の基盤である学術情報ネットワークの超高速化と運用の高度化を目指して、次年度の継続的活動を必要としている。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] S.Asano,W.Zhao,H.Uose: "Enhanced Academic Network in Japan" Proceedings of Interworking '96. Proc.IW '96. 27-34 (1996)
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[Publications] 阿部俊二: "多重化バーストパケット入力待ち行列システムの再生過程近似による性能評価法" 電子情報通信学会論文誌. J79-B-1,No.6. 383-395 (1996)
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[Publications] 浅野正一郎,魚瀬尚郎: "学術情報ネットワークの役割と課題" NTT R&D. R&D,1997-3. (1997)
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[Publications] Y.Yasuno,J.Ichikawa,Y.Tsuda: "Representation of Dynamic 3D Objects Using the Coaxial Camera System" IEICE Transactions of Communications. E-79-B,No.10. 1484-1490 (1996)
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[Publications] 安田靖彦,他: "グレースフルな忘却機構と3時限ブラウザを有する画像データベースシステム" 画像電子学会誌. Vol.25,No.4. 339-350 (1996)
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[Publications] 瀬崎 薫,他: "波長分割多重光スイッチングネットワークの構成法" 電子情報通信学会論文誌. J80-B-1,No.3. (1997)
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[Publications] K.Okamura,T.Yoshiyuki,Y.Sakai: "Spectrum-Adaptive BandLimiting Technique for 3-D Non-Orthogonal Sampling" IEICE Transactions on Fund.E-79-A. 1202-1209 (1996)
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[Publications] 酒井善則,他: "ゲーム理論によるパケット網ルーチング方式" 電子情報通信学会論文誌. J79-B-1. 73-79 (1996)
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[Publications] S.Asano,他: "An Admission Procedure basedon the Virtual Bandwidth of Calls" 1996 International Conference on communication Technology (ICCT '96). Proc.ICCT '96. 1-4 (1996)
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[Publications] 魚瀬尚郎,他: "Global Information Infrastructure (GII) Evolution" IOS Press.1996. IOS Press '96. 全巻 (1996)
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[Publications] H.Inose.S.Asano,他: "An Enhanced Academic Network based on ATM" 1997 Asia Pacific Symposium on Information Telecommunication Technologies. Proc.APITT '97. (1997)
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[Publications] H.Inose,S.Asano,他: "Highspeed Academic Network using Large Scale ATM" Intenational Switching Symposium '97(ISS '97). (投稿中).